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2011年8月16日 (火)

杉本文楽:曾根崎心中

「杉本文楽 木偶坊入情 曾根崎心中 付り観音廻り」へ行ってきました。
Img_1509
台本 1部\500

場所は、横浜の中華街と山下公園のあいだくらいにあるKAAT神奈川芸術劇場。
Img_1397
道路にハメ込まれた横浜のざっくり地図 KAATは矢印のあたり

今年3月に一度中止された公演の特別公演です。
この「曾根崎心中」はかなり特別です。どう特別かというと……

◇ふだん東京・国立劇場小劇場で公演される場合
「曾根崎心中」 近松門左衛門=作 野澤松之輔=脚色・作曲
<生玉社前の段>いくだましゃぜんのだん
<天満屋の段>てんまやのだん
<天神森の段>てんじんのもりのだん

◇今回の杉本文楽の場合
曾根崎心中 近松門左衛門=作 杉本博司・鶴澤清治=演出・作曲
<観音廻り>くはんおんめぐり
<生玉社の段>いくだましゃのだん
<天満屋の段>てんまやのだん
<徳兵衛おはつ 道行>みちゆき
なんと!1段増量中。「付り」(つけたり)とあるのはそういう意味です。念のため。
そして近松門左衛門先生のオリジナル!あらためて野澤松之輔脚色モノと読み比べてみましたが、けっこう違います。ちょっとした言い回しとかも。
(このへんまでは公式HPでも公開されています⇒杉本文楽
Img_1405
ピンボケ 精巧な実物を現場でご覧ください

▽チャらく説明するあらすじ(※古典にもネタバレという概念があればネタバレです)▽
主人公は大阪のまっとうな労働者・徳さん(醤油屋の徳兵衛)。それに徳さんの彼女である風俗嬢のお初ちゃん(天満屋の遊女・お初)。
かねてから徳さんの勤勉さを評価している雇用主の店主が、自分の姪っ子との縁談を強要。「けっ、マスオさんはごめんだぜ」とカッコつけて断ると、「耳を揃えて今すぐ金かえせ」とやられる。
じつは実家の継母が店主から結婚を条件に勝手に借金していた。早速「おらおら金だせ、ばばぁ」とやりに実家へ行くとシブシブ渋る継母。(ご両親はすでにお亡くなりになっている)
そんなこんなで工面した金を、今度は親友・九平次に「マブダチなら貸せや」と持って行かれる。しかも行方をくらます。
店主に金を返さなきゃならん日に、生玉社前(①)でなんか酔っている九平次をつかまえる。いい御身分ですね。「金返せー!」と詰め寄る。
「えー?借りてねぇべー」とゴネる九平次。徳さんが「おめぇ一筆書いたやんけー」と怒って証文を見せると
「パチもんだぜ、ベイベー」的なことをみんなに聞こえるように言われる。なんでやねん。
「これはオレ様の印鑑登録した印鑑じゃねぇ。紛失届けを出した古い方のヤツだぜ。さてはお前、拾った印鑑で文書を偽造したな!」
と意外にも結構まっとうな難癖をつける。
九平次は仲間と一緒に徳さんをフルボッコにする。この間お初ちゃんはタクシー(駕籠)に乗せられ強制退場。
その夜、お初ちゃんに会いに天満屋(②)へ来た徳さんを、袖の影に隠し隠し縁の下へ招き入れる(籠の中の鳥である遊女ですから)。そうとは知らない九平次がやって来て「今日チョーむかつくことがあってよー。徳の野郎が悪さしやがってよー。最悪だよな」
と店の者らに言いふらす。
縁の下で悔しがる徳さんに、お初ちゃんはさも九平次と喋っているかのように見せかけて、徳さんと足コンタクト?をとることに成功。心中を決意。
九平次が帰り、店の明かりも落とされてから、お初ちゃん脱出。外で待っていた徳さんと駆け落ち。
(③)風の音がどんどこ聞こえるあたりで(作者はこのお囃子がすき))主人公二人は本懐を遂げる。

人間国宝そろい踏みの舞台よかったです。闇に浮かび上がる人形たちが綺麗でした。
ただ、寒かった。
弱冷房が流行っている昨今なので、油断しました。

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