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2011年10月20日 (木)

カビ手形観察日記

ある日「カビ図鑑」という本を見つけた。


「カビ図鑑ー野外で探す微生物の不思議」

よりによって(一般的に)嫌われ者のカビを単独で扱った本です。
表紙の写真が「モチに生えたカビ」を万華鏡で見た写真だったりとか。
「カビ」という字が下手文字になっているところとか。
いじらしさを感じる本だなー、とホロリとしました。
ほろほろホロリ。ほろホロリ。ふみゃ~♪

中身は、野外での観察を念頭に各種カビを紹介しています。
観察に適した季節など、写真も豊富です。はい。
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たとえば冬虫夏草とか

気になったのは「実験」のページ。
「マッシュポテトに掌を押しつけて、手についていたカビを成長させ観察する」というもの。
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矢印が掌のあとに生えたカビの経過写真

やってみたい! これを! とても!

「食中毒は料理人の手のひらについた菌が発生原因になることが多い」by飲食店店員
「手のひらは雑菌が多いので、化粧品は手の甲で扱うのがフツウ」by化粧品販売員
「風邪の感染経路の80%は接触感染(吊革とか手すりとかから手⇒鼻や口)というデータがある」by医師

といった話を聞いたことがあります。
そんなに雑菌まみれなのか! 手のひら! と作者はまめに手洗いをしております。

その菌で手形がつくれるなんて! なんてたのしい! というわけでさっそく。
(本来は寒天培地でやるべき実験です)

Photo Photo_2
ジャガイモと平たいタッパーを用意

ちょうど、というか。うっかり、というか。
長期間おきっぱなしで傷みぎみのジャガイモたちを招集。

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切ってゆでた

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マッシュにしてタッパーに敷き詰めた

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ラップの上から平らにならした

下地が完成したところで、マッシュポテトに手形をつける。
「なるべく掌がきれいではない状態で」と書かれていたが、とりあえずそのまま。
今思えば、このとき外出して手すりとかエスカレーターとかにベタベタ触っておけばよかったかもしれぬ。


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左手を押しつけ……完成

写真だと見えづらいけど、いちおう手の形になっています。はい。
さて、これをどこに置こうかな。

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「あたたかいところで培養」とあったので窓辺とカーテンの隙間をチョイス

いちおうエタノールでまわりを拭った。
これで1日目は終了。翌日から観察開始。


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2日目 室温25℃湿度40%
とくに変化なし。まだ食べられそう。


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3日目 室温17℃55%
白いポツポツが生えた。もう食べられないだろう。
(直射日光にあたったせいか、温湿計が一時的にくるったようだ)


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4日目 室温15℃湿度80%
白いモヤモヤになった。


フタ裏に水分がたまっていた。
そうか、直射日光が差す窓辺はまずかったかも……と不安になる。
えー、このあとどんどん見苦しくなりますので画像をサイズダウンします。


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5日目 室温17℃湿度80%
気泡みたいのがあらわれた。なんか腐ったジャガイモの匂いもする(ただしい)。
不安が倍増する。


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6日目 室温18℃湿度75%
白かったモヤモヤが茶色くなった。
というか、手形の原型をとどめていない……。


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7日目 室温15℃湿度80%
ますます茶色くなった。赤いポツポツが中の方に見える。
っていうか、手形は……。
無菌操作に失敗! というフレーズが脳裏をよぎる。


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8日目 室温15℃湿度80%
部屋の湿度が高いせいかタッパー内の水蒸気もひどい。
しかし窓辺いがいに置く場所もないしな……。


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9日目 室温17℃湿度90%
赤いシミのようなものが増えた。表面はベトベトし始めた。
腐ったジャガイモの匂いから、腐ったリンゴの匂いになった。
だいじょうぶなのか……これ。


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10日目 室温22℃湿度70%
もうなんだか取り返しのつかない感じになってきた。
臭いし、ベトベトしているし。手形になっていないし……どうしよう。


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11日目 室温19℃湿度60%
タッパーの中を好きに生きるカビ(酵母やバクテリアかも)にお手上げ。
なんか粉のカタマリみたいのが出てきた。
こんなのを培養して捕まらないんだろうか……。


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12日目 室温16℃湿度75%
粉状の胞子がふくらんでいる。腐ったリンゴの匂いはいよいよ強烈になった。
はやいとこフタを閉めよう。


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13日目 室温15℃湿度75%
粉状のコロニーはどんどん広がっている。
乳白色のベトベトもますますベトベトしている。
とにかく早くフタをしめたいところだ。


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14日目 室温14℃湿度75%
粉状のコロニーがほかにもいくつかでき始めた。
茶色いモヤモヤも色濃くなりはじめた。
というか、左手のカタチはどこにも見受けられない。
やっぱりカビの実験なんてしないでマッシュポテト食べればよかった、という後悔の念を強くする腐敗臭。
とつぜんですが、作者はポテトサラダが好物です。あー↓


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じつは(というか写真にずっと写っているが)もうひとタッパー用意していた。
おなじように指で「DPG」と書いた。カビで「DPZ」と書かれるのいやがるかもしれないから「G」にした。いらない気遣いだった。
どこにも原型ないから……。むねん。


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空いていた鉢と土を用意。地中ふかく埋めた。すぐにコバエが集まって大惨事に……。


結論:カビの培養は寒天培地でやるべきだ。
それと、ジャガイモはポテサラにして食べたほうが幸せになれる。


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マッシュポテトのお墓 数か月かけて堆肥にします



 

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