« かなちゅう連節バス | トップページ | 雨の日の正しい遊び方 »

2012年6月13日 (水)

第25回能楽研鑽会

東京・千駄ヶ谷にある国立能楽堂へ「第25回能楽研鑽会」を観に行ってきました。

1 2
とつぜんの重厚感                             計3時間の公演予定
                  

「能楽研鑽会」とは…英題「the recital of new age noh artists」。能楽堂養成所の研修生や修了者や各流各家の子弟さんらによる、若手さんたちの技芸向上のための会です。
ざつに言うと若手さんたちの発表会。数か月に1度開催されているようです。

えー、知ったかぶって説明しましたがHPとパンフレットより知識を拝借しました。
作者は能を観たことがありません。学生のころ能楽堂には入った筈ですが、居眠りしていたことしかおぼえていません。眠かったんでしょうね、しかたなし。
そういうわけで改めて挑戦しました。

3 4
小鳥が鳴く中庭の長閑さ                        能面は33万円で買えるのか

グッズ売り場にふつうに面も並んでいた。「相場は40万円」と少し割安であることがさり気なく主張されていた。しかし、作者のすきな「泥眼」(髪を振り乱し、虚ろな金眼をした狂おしい女の面)グッズはなかった。すきなのにな。
そういえば何年か前に、能面を彫る趣味が中高年のあいだでひそかなブーム、という記事を読んだけどいまだにひそやかに流行しているんだろうか。作者も彫ってみたいな。

5 6
この日は自由席。あきらかに正面が人気ですな。      お屋根裏にもライトと火災報知器?

独特の木の香りと柔らかいイスが特徴。ただ足元がちょっと狭い。

公演プログラム

狂言(和泉流)成上り
舞囃子(金春流)田村
舞囃子(観世流)草子洗小町
舞囃子(観世流)百萬
舞囃子(観世流)鞍馬天狗
―休憩―
能(宝生流)養老

内容について知りたい方は能.comを参照してください。作者は説明できませんので。
休憩が17:30くらいなのでこの段階で帰る方々、仕事終わりなのか狙っていたのかそこから入る方々など、能だけで90分ほどあるのでそういうことになるらしい。
観客は、平日なのでじいさまばあさまばっかりかと思いきや、小中高生くらいの子や学生らしき方々などもいました。もしくは関係者? 午後だから学校おわりでも間に合うか。なにぶん平均年齢層が高いので(舞台上の演者さんの年齢の2~3倍)和装や小奇麗な恰好の方ばかりでしたが、小汚い恰好(作者)でもそんなに浮いてなかったとおもう。だいじょうぶ。

眠いのは作者だけではない
休憩後、能がはじまって30分くらいで客席が落ち着きを失う。ウトウトしたり、モゾモゾしたり、舌打ちしたり、出入りしたり。やっぱり眠いのは作者だけではない!
役者の方々のお衣裳は横から見るとカブトムシっぽくて(もしくは19世紀流行のバッスル・スタイル)お可愛らしいなぁ、とおもって観ていたのですが、いかんせんジッとしているよりも疲労困憊しそうなスロー・モーションが綺麗で眠気をさそいます。うーむ。ゆっくり動くのも面をして謡うのも大変だろうけど、結果やっぱり眠い。うーむ。足拍子も囃子も地謡もいいけ(以下同文)。

もしかして能は夢見心地で観るものなのだろうか。ちなみに文楽は気兼ねなく寝てオッケーです。たぶん。太夫さんの迫力ある声でクライマックスにはどっちみち目覚めるから。

おもいだしたのは「浮世風呂」の芝居を語ったせりふ
古左ェ門「……すべての役につらねといふものを長たらしくいふを、見物耳をすまして聞居たもんだが、當時はきく人もないから、いふ役者もなし。兎角てきぱきと早手まはしな事がはやる世の中……」
中六「むかしは優長だから、つらねやせりふを掛合ってゐたらうが、今ぢやァ流行おくれだ」
ちなみに「つらね」というのは、物のおもむき、由来、効能などをながながとおもしろおかしく述べ立てるせりふのことだと注釈。今からちょうど200年前の江戸にあって早手まはしが流行だったなら、いまごろ遠心分離して吹き飛んじゃっているな。
そういや寺門静軒(江戸末期の儒学者)も歌舞伎みながら寝てたな……。
伝統芸能をウトウトしながら観るのも伝統なのかもしれない、と結論付けました。


式亭三馬&静軒いいよね

研鑽会はまた10月に開催する予定だそうです。

11
往復はがきで事前に申し込む。無料。

« かなちゅう連節バス | トップページ | 雨の日の正しい遊び方 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1535230/45625972

この記事へのトラックバック一覧です: 第25回能楽研鑽会:

« かなちゅう連節バス | トップページ | 雨の日の正しい遊び方 »

無料ブログはココログ