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2012年9月17日 (月)

誤解していた言葉②『こじらせ系女子』

『雰囲気イケメン』『雰囲気美人』への誤解に引き続き、『こじらせ系女子』も誤解していたのでこの際、改めよう。

ちなみに「こじらせる」=拗らせる、拗らす
①病気を悪くする。「風邪を拗らす」
②めんどうにする。「話を拗らせる」
「拗」という漢字⇒おる、手折る、たがう、ねじれる、ねじける、ねじまがる、すねる、ひねくれる、しつこい(執拗)、という意味。
心がひねくれて強情なこと(拗強)、平仄の規定にはずれているもの(拗体)などを表す時に用いる文字。
ものの見事にイヤな意味のオンパレードだった。発案者の方はエグい言葉をセレクトされたとおもう。グッジョブ。

で、作者はかってに腐女子の別バージョンだとおもっていました。
ゲーム&BL漫画が欠かせない腐女子との違いは、性質ではなく対象で、純文学、インディーズ音楽、アート、オカルト、ストリートあるいはドメスティックブランド等を愛玩する場合は『こじらせ系』かと。←こちらはこちらで『サブカル女』と呼ぶらしい。

それが、特にマニア気質じゃなくても『こじらせ系』あるそうで……根本的にちがった。

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まず「スイーツ女子」=プリン風、「邪道女子」=シシトウ風、に二分し、さらに邪道女子のなかでも自意識を執拗に持ってしまった(=こじらせてしまった)女性が「こじらせ系」=ふきだし怨念風

こんなふうに人間の気質をカテゴライズするなんて、つまらんお遊びだとはおもうが作ってしまったからには遊んでおこう。スイーツ女子(女子アナさんを筆頭とする)がモテ、邪道女子(腐女子を筆頭とする)が非モテ、こじらせ系女子はまっとうにモテたい願望はあれど歪んだモテ、という傾向に。うん、人による。

ザックリ正解はこちら↓
こじらせ系女子とは
こじらせ女子とは

ちなみに↑前置きを引用すると『旬のファッションに身を包み、男の話にかわいくテキトーに相槌を打って、カフェで恋愛トーク&モテ偏差値を競う――そんな“ゆるフワ”的な女子像にどうしても近づけない“こじらせ女子”という生態。普遍的な女の幸せを自ら遠ざけるかのような彼女たちの奇行、気持ち悪い自意識の源泉を、恐る恐る覗いてみることにした!』

テキトーに相槌を打つことが、普遍的な女の幸せ、とな!
カフェで恋愛トークすることが、普遍的な女の幸せ、か! 見積もり甘いぞ!

話は脇道へ逸れるが、イスラムの天国に描かれた「フーリー」と呼ばれる、永遠に若く魅惑的で毎朝処女となる乙女のことを思い出した。
……現実の女性はどこへ行くのだろう。

それはさておき、以下のようなことと作者は解釈しました。
こじらせ系=自意識過剰

2 Photo
通常は脈絡なく交錯する視線                             一点集中する視線

前置きすると、「IN HER SHOES」というタイトルの映画がある。物語のモチーフになっている「彼女の靴」そのものの意味と、「彼女の立場」という二重の意味がある。
「もしも○○の立場だったら~」と言いたいときなんかに「in one's shoes」という表現をよく使うようだ。日本語の「立場」は立っている「場所」を移動するわけだが、英語では「靴」を履きかえるというフランクな? アクティブな? 動作をイメージするらしい。ちょっとかわいい。


通常(左図)自分の靴を履いている時は、あくまで自分から見た外向きの視線を持ち、客観視したい時だけわざわざ別の(他人の)靴を履いて自分を意識する=自意識、ことが健全というか健康的?
「こじらせ系」(右図)の場合、自意識をこじらせて(執拗に持って)しまっているため、客観視したい意志はあれどその方法論が過剰で、本来他人の靴(他者の視線)であれば左図のように「そっぽを向いている」「一面だけしか見ていない」といった関心・視線の強弱が存在するはずが、360°まんべんなく自分が見られている非現実的な状態をイメージしていまい、(自分で)がんじがらめになってしまった……ということか。
四方八方から視線の剣が……! 自分で刺している。なんらかの原因はあれど。

この、なんらかの原因の予想をたてた。

こじらせた原因①自分撮り目線
いま思えば「このヒトもこじらせ系だったのかも」という体験。
前に働いていた職場で、となりの部署にキレイな女性がいた。作者はあまり接点がなかったのだがある日、用件があって数分だけ話をした。部署に戻ってきてから、かねて彼女のことをほめそやしていた同僚に「いま○○さんに会ってきたけど、ほんとにキレイだね」というようなことを喋った。
その時、近くにいた別の女性が声高らかに会話を割った。
「ホントに○○さんはキレイよね~、わたしだったらあの隣になんて並べな~い(ノ∀`) 」
おお! おまえは引き立て役なんだよこのブサイクがっ! と遠回しに(むしろ直球)言われてしまっていますよ作者! でもちょっとおもしろいですよ!
なにがおもしろいって切り口が「写真を撮られた時の視線」であること。作者の視線は自分の両眼から見た○○さんのみで、そこに自分の姿はない。しかしこの方は、○○さんとプラスして並んで立っている自分の姿まで見ている。そしてマスト比較。それは鏡の向こうの世界だ。もはやメルフェン! これも「こじらせ系」?
周囲(おもに作者)から見たら、ただのイヤな奴だが……性格なおせよ!
予備軍の女子は、実際に「つねにだれかに見られている」状態であるSNSのやり過ぎには注意した方がよさそうだ。

こじらせた原因②こじらせ系≒美人説
自己評価が低い=自分に自信がない=自分より下の(と判断した)奴を攻撃する、といったネガティブ自己投影率の高い行動をとりがちなのは、「もう少し痩せたらわたしもあれくらいになれるのに……!」「そもそもわたしと殆ど変らないのに、なんだってあの子だけちやほやされて……!」「よく見ればわたしよりブサイクじゃないの……!」という近似の発想に由来するのか。「こじらせ系」のイメージをどんどんダウンさせております!
「=美人」ではなく「≒美人」という「そこそこカワイイ」「○○さんが横にいなければ一番カワイイ」「芸能人には絶対なれないけどクラスのなかではかわいい」「よく見れば悪くない」みたいな反応を四六時中受け続けた結末だとおもう。
美学の感覚として「=美人」と「≒美人」はぜんぜんちがう。ソニア・リキエルの服の襟元の美しさは1mm以下の精密な計算で出されたカッティングによるものだ、とヨージ・ヤマモトが語っていたように(ほんとう)、細部が何ミクロンかちがうだけで、カーブの角度が1度ちがうだけで、テクスチャーのわずかな差異で「美」「醜」は分断される。だから、こじらせ予備軍のそこそこ美人さんたちはみんなモノづくり(陶芸でも彫刻でも料理でも)を真剣にやったらいい。実感できるので。
そして「=美人」と判断される方というのはそこらじゅうのだれからも「=美人」と反応され相応の扱いを受ける。みんな、とは言わないが8割方の反応は同等であり、その尺度にオリジナリティーなどない。判断はつねに生活背景に影響されるものだ。
作者は電車で、ある駅から乗ってきた女子高生の集団に「やだー見て―あのひと色白すぎて気持ちわる~い」とおもいきり指差されたことがあります(作者はもやし者なので日々なまっちろい)。おもしろいのは既に、1コ前の駅で下車したぜんぜん別の女子高生の集団にもまったくおなじように指差されていたことだ。デジャヴではない。
だれかが「≒美人」と判断するというのは、ほぼすべてのひとから「≒美人」の反応と扱いを受け続ける可能性が高い。そして「≒美人」はどんなに頑張っても「=美人」にはなれぬ報われない存在である。

こじらせた原因③男を立てられない
で、「=美人」つまりだれからも美人として相応の扱いを受けられる人のそばにいればいるほど、己の「≒美人」を思い知らされて(おもに男から)、結果その対策を練ろうとしたのではないか(←このあたり努力家で生真面目)。
で、正統派美人との差別化を画策した挙句、個性の主張へと向かう。しかし自己主張する⇔メンツを立てる、は真逆の行動様式だ。おもに男にたいしてアピールしたかったはずが、個性をギラギラさせた結果、むしろ男受けしにくくなった。反応が芳しくないので、さらに個性を主張……。悪循環。ヤ○ザ並みにメンツを気にする人種にとって自己主張するお人形などハイリスクだ。歪んだ方以外。
しかし「≒美人」にとって個性の主張こそがアイデンティティーである(と本人が考えている)ため主張を取り下げることはない。好かれたい男相手にすら男を立てないって本末転倒じゃ、と蚊帳の外の人間には思えるのだが。メンツを立てるために荷物くらい持たせてやれよ。

こじらせた原因④「変わった女の子が好き」とか発言する男
自意識過剰の発露の仕方は女子の数だけあれど、どう見積もっても方向を軌道修正させたほうがいいよな、という状況の中、上記のような発言をする無責任な男が出現したのではなかろうか。「やっぱり個性を主張したほうがいい……!」と勘違いして、長きにわたって成功体験を引きずるはめに陥ったのではなかろうか。
競争率が低くて生真面目でコントロールしやすいから、とかそんな策略で上記発言をする殿方には切腹する覚悟が求められる。

こじらせた原因⑤こじらせた本人は楽しんでいない
からかったり楽しんだりするほどの余裕は感じられない。だからこの「こじらせ系」という言葉が生まれたことによって、己を揶揄する=卑下し過ぎている自分を冷静に認める、軽さがもたらされるのではないかと期待しております。

殿方サイドからは「奇行、気持ち悪い自意識」と罵られておりますが、女の子一人まともにエスコートできねぇお前らの不甲斐なさの結果だぞ、と低音でささやきたい所存であります! スイーツ女子も邪道女子もこじらせ系も、もう女の子はがんばらなくてよい!


そろそろ脳内がこぐらがってきたので、おひらきにします。さようなら。

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