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2012年9月 8日 (土)

民藝展

東京・日本橋髙島屋で開催中の用の美とこころ民藝展へ行ってきました。

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ショーウィンドウは民藝バージョン

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箱入り髙島屋(重要文化財)                       エントランス格好いい(重要文化財)

柳宗悦や河井寬次郎による『民藝運動』にかつて賛同し大展覧会を開催した髙島屋が、70年ぶりにまたやるよ、というので行ってきました。

民藝運動は「機械も悪かないけど、日本の手仕事いいよね~」という運動で、郷土の品物をもとめて自ら全国をフィールドワークしました。とくに農閑期に農村で作られる日用品の正直さに思い入れがあったようだ。

柳宗悦(やなぎむねよし)の著作「手仕事の日本」は作者のすきな本であります! (戦中に書かれたこの著作、語尾「~であります。」が特徴)
→東京大学駒場キャンパスそば日本民藝館に旧・柳宗悦邸あります
「序 この一冊は戦時中に書かれました、記してある内容は大体昭和十五年前後の日本の手仕事の現状を述べたものであります。」
岐阜提灯の項に「強さの美はないが、平和を愛する心の現れがある」と書いたら「平和」の二字が検閲に引っかかったとか。

手仕事を盛り返したい意図その理由
①機械生産一辺倒ではなく、手仕事との共存繁栄が理想
②コモディティー化への懸念←手仕事は民族的な特色が濃く現れる
③利潤を追求する機械生産における品質の粗悪化を懸念←手仕事は品物が手堅く親切につくられる
④機械生産における働き手の満足度低下を懸念←手仕事には自由と責任があり、人間的で美しい
ということだったらしい。大正末~昭和20年ころの感性。


いい本です

で、今回の展覧会どうだったのかというと、いまいち。テンションあがらず。
一堂に会しているのは嬉しいけど、雑多に並べすぎじゃないかな。単なる即売会っぽさはいただけない。実際即売会だし、重文が手狭だからしかたないけど、もっとゆったり見たり触ったりしたいのにな。むねん。盛況だったけど。伝統ある民藝品だけじゃなく「現代の民藝品」も並んでいたのはよかったけど。エレベーターもよかったけど。あがらず。
柳宗悦絶賛の津軽「伊達げら」(すげぇカッコイイ蓑)はお値段294000円だった。用の美だけど、庶民はお求めになれない。むねん。


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手仕事とは言えないけど鹿島がちゃくちゃくと完成させつつある東京駅もいいよね

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