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2013年3月20日 (水)

赤坂大歌舞伎2013

東京・赤坂サカスにあるACTシアターで赤坂大歌舞伎2013「怪談乳房榎」を観てきました。
幟がたくさんはためいていた。

Img_8121
階段に並んでいる女の子たちはおとなり赤坂ブリッツが目当て

男女比 1:9
年齢層 30代~50代

ACTシアターもほぼ女のひと。和服少々。

怪談乳房榎 三遊亭圓朝(人情噺『文七元結』を作ったひと)原作 休憩ふくめ計2時間半

序幕 第一場 隅田堤の場
    第二場 柳島菱川重信宅の場

二幕 第一場 高田の料亭花屋の二階の場
    第二場 落合村田島橋の場
    第三場 高田南蔵院本堂の場

三幕 菱川重信宅の場

大詰 第一場 角筈十二社大滝の場(ビニールシート配布)
    第二場 乳房榎の場

1990年8月の歌舞伎座で十八世中村勘三郎の主演により復活&大当たりした演目だそうだ。しかし今回、客席の景気はいまひとつ。
初っ端から、茶店のお菊さん(中村小山三さん・大正生まれ)が登場した段階で客席が盛り上がっていたので、いい雰囲気だなーと感じていたら、そのあと、急激にしんみりし始めた。場内の温度が下がったんじゃないか、というくらいのしんみりぶりだった。
六代目中村勘九郎さんに十八世中村勘三郎さんのおもかげが濃すぎて、しんみりしていたことと思われる(かってな的外れかもしれないが)。とくに下男・正助(正直な三枚目)の役。ちょっとした仕草ひとつひとつの中に生きておられますな(おれ、映像でしか見たことないけど)。そんなこと言ったら江戸時代からの亡くなったぜんぶの役者さん芸の中に生きていると言えるからいいじゃねぇか、とはいかない。難儀。
後半の畳み掛けるような早替わりでちゃんと盛り返した。

その昔、歌舞伎は観客に親切でサービス精神旺盛な演劇(無学の娯楽)であることの証拠に、観客の嗜好がダイレクトに反映されるものだと言われていた。

三都狂言替りある事 (『戯財禄』1800年ころの上方)
一、京は人気(じんき=人の気風)和らかく、人情に合はせ、昔より狂言大方は色事六分の筋にて、全体仕組和らかすぎて力薄し。美女の心持。人間にとりては皮の如し。
一、江戸は人気荒く、人情に合はせ、狂言大時代にて、切った投げたと太平楽を七分の筋にて、仕組堅く、女子の心にかなひがたし。侍の心持。人間にとりては骨の如し。
一、大坂は人気理屈めき、人情に合はせ、狂言義理八分の筋にて、仕組ねぢ合ひ多く退屈起ることあり。男達の心持。人間にとりて肉の如し。


これに倣って言うなら
一、現代は人気短く、人情に合はせ、狂言コンパクトにして義理あっさりの筋にて、技術八分広告二分の仕組。サラリーマンの心持。人間にとりては神経の如し。

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