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2013年4月28日 (日)

日本国憲法前文をじぶんで邦訳する

ご存じかとはおもうが、日本国憲法前文には英語の原文がある。

The Constitution of Japan

We, the Japanese people, acting through our duly elected representatives in the National Diet, determined that we shall secure for ourselves and our posterity the fruits of peaceful cooperation with all nations and the blessings of liberty throughout this land, and resolved that never again shall we be visited with the horrors of war through the action of government, do proclaim that sovereign power resides with the people and do firmly establish this Constitution. Government is sacred trust of the people, the authority for which is derived from the people, the powers of which are exercised by the representatives of the people, and the benefits of which are enjoyed by the people, This is a universal principle of mankind upon which this Constitution is founded. We reject and revoke all constitutions, laws, ordinances, and rescripts in conflict herewith.
We, the Japanese people, desire peace for all time and are deeply conscious of the high ideals controlling human relationship, and we have determined to preserve our security and existence, trusting in the justice and faith of the peace-loving peoples of the world. We desire to occupy an honored place in an international society striving for the preservation of peace, and the banishment of tyranny and slavery,oppression and intolerance for all time from the earth. We recognize that all peoples of the world have the right to live in peace, free from fear and want.
We believe that no nation is responsible to itself alone, but that laws of political morality are universal; and that obedience to such laws is incumbent upon all nations who would sustain their own sovereignty and justify their sovereign relationship with other nations.
We, the Japanese people, pledge our national honor to accomplish these high ideals purposes with all our resources.

GHQ(マッカーサー・ノートを元にハッシー海軍中佐が起草)の草案を、いろいろあって(けっこう色々あった)外務省仮訳⇒法務局依頼による山本有三の書き換え⇒文部省国語科による口語体化⇒枢密院審議⇒帝国議会へ提出および審議⇒採用(法的に有効化)されたらしい。ざっくり。

ちなみにその後もモメモメしている理由のひとつに「いかにも翻訳しました! 感を隠したいよ」という心理があるらしい。すこし。なら英文のママ載せちゃえばいいのに、とあほうな作者なんかはおもう。いいじゃん。べつに。漢字だってもともと日本オリジナルでもないしさ。え、だめなの? みんなイヤなら。じゃ、それはよしましょう(  ̄^ ̄)ゞラジャ

そんなモヤモヤがあるせいか、わかりやすいよう、あるいはもっと流暢な日本語(?)になるよう、作家などによる新訳が発表され続けている(法的に無効)。

そうか。せっかくだから、おれもやっとこう! (もちろん法的に無効)

Img_8256
法的に有効なほうは六法全書でめいめい確認して頂くとして

手始めに、ヤンキー語体にしとこう。

おれら、日本のメンバーは、ちゃんと選挙した国会のヘッドたちのメンツを立ててふるまい、まずおれ本人とうちのチビ、将来の弟分ぜんぶのために、ぜんぶの国の兄貴らと協力すること、ついでにみんな自由にしていいってことが結果的にぶっこみが減るからよ。そこんところもマジで決めていこうぜって話だ。そんでもって、おれら新しく生まれ変わったんだぜ。なにかっていうと、日本のヘッドが突っ走っちまってもう二度とひでぇケンカ起こしてみんなを巻き込んでかわいそうなことにならねぇようにってことをだよ。ここできっちり言っとくからよ、安心しろ。結局決めんのはだれか一人じゃなくてみんななんだって。この憲法はそのために作ったんだからよ。
ヘッドってみんなからのマジな信頼でなりたっているんだから、みんなあってのおれ、ってことをきっちり感謝すべきだし、みんなの気持ちを代弁したり、みんなが過ごしやすいように人知れずすげー闘うのが組織のトップのやるべきことだからよ。まあ人類とか、でけーことはおれにはわかんねぇけど、きっといままでのヘッドもみんなそうして来たんじゃねぇかとおもうぜ。そういう尊敬する先輩らからのルーツってもんをおれらは大事にして、それはちがうんじゃねぇかって感じるような政体、法令、詔勅はナシにすることをここにきっちり言っておきたいんだ。
おれら、日本のメンバーは、いつだって平和が基本だしよ、兄貴らとの関係だってスジを通すってことが大切だってわかってんだろって話だし、おれらは、平和を愛する世界の兄貴らの正義ってやつをまあカンタンに信じたりはしねぇけど、でもイケるって時には全力で信じて安全で変わらない日常を、なんでもないようなことを幸せだったとおもうかんじでやっていこうぜ。おれらはそうやってぶっこむだけが漢じゃねぇってこれから行動で示すことで、やたらにケンカしねぇようにきぃ遣っている国際社会の兄貴らから評価されることになるとおもうぜ。勝手なことすんのが自由ってわけでもヘッドの資格ってわけでもねぇし、みんなもそんなダセェやつについていく必要もねぇぜ。そういうクダらねぇことを完全に地球から追い出そうと仕事している兄貴たちなんだぜ。こえぇとか金ねぇとか危ねぇこと色々あるかもしんねぇけど、おれらはそういうのがなるべくないように毎日生きていけるのって当たり前だって気付いているぜ。
おれらの日本チームだけじゃ結局なんにも出来ねぇしよ、だって義理とか人情とかよ、世界じゅうのどこであっても人どうしなら大事にきまってんじゃん。てか、スジ通すのはどこの兄貴でも地球チームとして守んなきゃいけねぇことなんじゃねぇかな。てめえの言いたいこと言って、ケガせずに生きていきてぇならどこのヘッドも守って当然しょ?
おれら、日本のメンバーは、手抜きなんてヌルいことしねぇで死にもの狂いでチームのメンツかけて結果出すぜ!

ヤンキー語ってこんなだっただろうか。専門家じゃないことをおわびします。

いっそわかりやすく箇条書きにするというのはどうだろう。

一、民主主義
二、民主主義
三、民主主義
四、民主主義にしといたほうがメリットありますよ
五、民主主義政体の限り主権は保証してやるよ

四、五、は穿った解釈だけど、原文をじーっと見続けているとそういう感じだ。たとえば「trusting in the justice and faith of the peace-loving peoples of the world」

法的に有効な邦訳は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」である。

「people of the world」でもいいのにわざわざ「the peace-loving」に限定しているところとか。平和を愛さない諸国民に対して戦争を仕掛ける可能性をきっちり示唆している気もするね。っていうか実際、民主主義以外の国にぶっこんでいくもんなぁ。おもにこれ発効される前の大日本帝国とかね。
べつに民主主義以外にコレきた! っていう政体も今のところ思いつかないから何にも文句ないっす。ないけど、二律背反の裏側はきっちりチェックしていくぜ!

というわけで、おもいきって穿った邦訳もしてみよう。

きみたち日本人ってやつは、ちゃんと選挙もしないで国家が機能するなんて本気でおもっているのかね。周辺諸国としたたかに外交しないことには将来的に子々孫々まで困ることになるとおもうけどね。ひとりひとりが自由に能力を発揮できない専制政治なんて今どき流行らないってば。平和で自由意思を尊重することこそ最大の利益を生むんだぜ。戦争とか玉砕なんてトレンドじゃないし野蛮で野暮だよ。まあ今回の戦争でこんな風にちょう痛い目に遭うってわかったろうから、この憲法を機にもっと合理的・論理的に行動することだね。
政府ってさ、だれかひとりのものじゃなくて国民のためのものなわけだからさ。人民の人民による人民のための政治、これこそナウいってもんだ。これは人類共通の常識だぜ。ああ、神の下のひとつの国に暮らす人々と神の下のひとつの国に利益をもたらしてくれる人々だけが人民であり万民のすべてなんだけどね。こんなの古来よりの共通ルールだよね。ああ、古来ってのは聖書の範囲内だけだけどね。そんなわけだから、ぼくたちが採用している神、民主主義政体、常識、ぼくらのメリットになる事いがいは無効ね。
きみたち日本人はほんとうは平和を望んでいるしぼくらとも正直に取引したほうがメリットが大きいってちゃんとわかっているよね。っていうか、ぼくたちに刃向うとどうなるかわかったよね。合理的におとなしくしている限り、安全は保障してあげるよ。だってきみたちを全滅させてもぼくらの国にメリットがないもの。
きみたちはぼくら民主主義国家の仲間に入りたいって望んでいるんだよ。専制政治なんて合理的じゃないことよしてさ。軽蔑されるだけだよ。そのほうが安全だし飢えないしさ。
きみたちは民主主義に服従するべきなんだよ。ぼくたちのチームから孤立したくないのなら。
きみたちのお手並み拝見といきますか。民主主義なんだからじぶんのことはじぶんでやってね。

存分に穿ってやりました。ウガウガ。

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