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2013年4月27日 (土)

国立新美術館『貴婦人と一角獣展』

東京・乃木坂にある国立新美術館で開催ちゅうのパリ・フランス国立クリュニー中世美術館蔵『貴婦人と一角獣展』へ行ってきました。

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あいかわらずの見事なウネリ具合                      今回の展示室は2F

おもった以上に巨大。(一角獣シリーズのタピスリーは最大で高さ377cm×幅473cm)
おもった以上に薄暗い。(1500年頃のふる~い織物の上、借り物なので直射日光を遮断)

英語のタペストリーのほうが一般的だとおもうけど、フランスに気を遣って? 呼称が仏語のタピスリーに統一されていた。日本語訳は壁掛け毛織物か。

フランスがよく貸し出したな~、とおもって観に行ったのです。
言うなれば、奈良・東大寺が大仏をフランスに貸し出してしまうようなもの。
来館のメインがなくなってしまうのだ(クリュニー美術館は建物じたいも人気あるらしいけど)。しかも古いから(修繕技術あるとはいえ)状態維持が心配でしようがなかろう(保険料たかそうでも絵画より輸送はラクかも)。いままでだって70年代にNY・メトロポリタン美術館に貸し出したっきりで40年くらい門外不出だったそうな。東京は湿度も高いしね。
そういえば、イタリアの至宝ボッティチェリの大規模な作品展が2004年パリ・リュクサンブール美術館で(『ヴィーナス誕生』『春』とかも国外貸し出し?)開催された時は行列嫌いのパリっ子たちがなが~いなが~い行列をつくったそうな。

おお。さぞや、混雑が……とおもいきや、空いていた。行列好きの日本人のはずなのに……。だいたい会期のおわり間際に混雑するからかもしれない。おばあさん&おじいさん多い。男女比は5:5くらい。
ちょう巨大×6面。
ちょう細かい×暗い。
これが飾られた場所はお城しかないだろ! という結果、目がシパシパする。あまり近づけない。織物だから織目がじっくり観たいのに。ロープと台でガードされていますな。むねん。たぶんパリ行ったほうがいい(おねだんが2ケタくらい跳ね上がるけど。ちなみに当日券一般1500円なり)。オペラグラスな。
文句たらたらでも、存分に楽しみました。紋様の花(千花文様)おもしろい。マメとかナデシコとかマーガレットとか。鳥かわいい。コサギとかキジとか。動物いっぱい。ウサギ、サル、ヒツジ、キツネ! そしてイヌ多いな。日本だと水天宮に縁のある戌は安産の象徴だけど、ヨーロッパは忠実の証だったらしい。ウサギが多産の象徴なのかな。

タピスリーだけでなく、もとになった中世のベルトや指輪、上祭服なんかも展示。どっしり。

そして一番気に入ったのは一角獣シリーズじゃないほうの巨大タピスリー。
『放蕩息子の出発』1510‐1520年頃は高さ362cm×幅668cmと横長。服とかちょう面白い。
『算術』1510年‐1520年頃だって高さ315cm×幅294cmとじゅうぶん巨大。
一角獣シリーズも含め、透視図法を無視(というか、別物というか)した構図のタピスリーは近景と遠景が極端に対比された浮世絵に似ていなくもない。動物や人物の顔が末端で見切れているし。
当時タピスリー工房に専属画家がいなかったので地模様×モチーフという構図しか作れなかった、という噂もあるけど。ただ陰影は塗ったんじゃないの? っていうくらいきっちり織り分けられていた。そりゃ表面がウネウネもしちゃうよね。住居に飾るならたしかに地模様×モチーフのが親近感というか落ち着きがあっていいとおもう。おれはお城もってないけど。

(もしかしたら解説VTRでいろいろ説明されていたかもしれないけど、目がシパシパしていたのでそこらへん素通りしました。イヤホンガイドも見ないフリ)

ちなみに今回、国外貸し出しした理由。クリュニー中世美術館自体が改装ちゅうらしい。
なっとく。

巨大だけど、ぜんぶで40点くらいなのでサクッと楽しめてよかった(解説VTRやイヤホンガイド聞いたらサクッとじゃおわらないけど。人による)。
ショップでは『貴婦人と一角獣』タピスリー柄のバンソウコウが売られていた。タピスリー工房の職人があの世で微笑んでいるかもしれない。

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おかえりの際は青山霊園散策も忘れずに

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コメント

おや、当方も土曜日に行ってました。
パリのほうが、ずっと暗いし、近づけないので、東京・大阪は良い機会かと思います。

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