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2013年7月20日 (土)

自由民権資料館

参院選も近いことなので、東京の辺境にある町田市立・自由民権資料館へ行ってきました。

町田駅からは本町田経由鶴川駅行きor野津田車庫行きバスで20分~30分(道路の混雑具合による)。「袋橋」で下車すぐ。行楽地である薬師池公園と野津田公園のあいだにポツンと位置する(どちらの公園からも徒歩15分~20分。けっこう歩く)ためか閑散としていました。駐車場もあります。

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野津田生まれの民権家・村野常右衛門私設の道場「凌霜館」跡地をご子孫から寄贈され建設しました、と書いてある(1986年)

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選挙掲示板もしっかり設置。植木の手入れが見事に行き届いている。建設には「かんぽ」もお金を出したらしい。

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むりょう。館内撮影不可。土足厳禁スリッパあり。

みどころは常設展示室&資料閲覧室です。(企画展示はまだやってなかった)
常設は『武相の民権/町田の民権』という内容で農村(町田など武相地域)における幕末の混乱から横浜開港、明治維新後の不況、民権運動の盛り上がりと弾圧と失策、明治26年の三多摩移管(維新以来神奈川県だった西多摩、南多摩、北多摩の三多摩が東京府へ)など。加えて、大正期や大戦後の民主化の潮流のたびに揺れ動いてきた(今も)、後世における自由民権運動に対する評価まで。
展示されている資料は現物、複写、貸与、手作りの図、鎖衣など。よく見ると所有者が各地域の地主さんで「○○町△△家」といった表示あり。おもしろい。

民権家と言われても、作者が聞いたことあるのは野津田の石阪昌孝氏と相原の青木正太郎氏(当時の資産価値400円以上所有の豪農)、五日市憲法、仕込み杖(swordstick!)くらいで。それを鑑みても(おれが無知なだけか)、後世の評価あまり高くない気がする。その後の壮士のイメージがガラ悪いせいもあると思う。

明治新政府「富国強兵じゃ、労役じゃ、兵役じゃ、商品作物つくって売ってガンガン納税しろぃ。酒税もね♡」
武相の豪農(顔役)「うるせぇ。人手は有限じゃ。だいたいおれらは、おめぇらのこと為政者に選んでねぇよ。はやく国会と憲法つくれや。選挙しろ( ゚д゚)、ペッ」

というケンカの構図だと思っていました(そんなに間違ってはいなかったようだ)。

閲覧室では自由民権に関する資料と地域資料を収集しています。館外貸し出し不可。
だれもいない静か~な部屋で日がな一日資料読み放題。柱時計がボンボン鳴っていました。すてき。
浮世離れ! まるで日銀のようだ! (入ったことないけど)


ところで、地域資料をひもとくと明治時代のお百姓たちの苦悶がすさまじい
①新しい政府から「もっと開墾し農薬を購入して商品作物をガンガン作れ」というお達しがきました
②言われた通り、いままで秣地だったところをせっせと開墾したら縄文土器が出土しました
③お役所にお報せしたところ「文化財だから、立ち入りダメ」と言って取り上げられてしまいました
④仕方がないので別の場所をせっせと開墾したら、また古代の土器が……
⑤村の顔役らと相談した結果、そっと土に戻すことに決めました
⑥いろいろ苦労したけどやっと商品作物を市場に出荷できました
⑦商品作物の価格が大暴落! (需要と供給のバランスの問題)
⑧農薬を購入した時の借金が返済できません
⑨仕方がないのでさらに借金をしてせっせと田畑を耕しました
⑩ふたたび下落! 大不況!
⑪たびかさなる借金が苦しいので一家で自殺しました
お、おう。そりゃテロとデモも起きちゃうね。テロとデモを収めるには選挙っきゃないね☆ (ざっくり)

しかし、あれから120年の時を越えた町田市でも投票率が低迷しております。

先の都議会議員選挙 47.21%(都平均43.50%)
前回の参議院選挙 59.08%(全国平均57.92%)

町田市投票者数と投票率によれば昭和30年代には80%~90%くらいの投票率だったようだ(分母がぜんぜん違うけど)。むねん。民主主義は死んだ。いや、瀕死の金魚くらい。


ところで、資料館ではすてきな写真を発見しました。

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『町田風土記』より幕末の原町田のお写真。トポス付近?

さよならトポス!で一方的に注目したトポス! 幕末にはこんな感じだったのか!
(資料のコピーは1部10円です)

「選挙に行こう!」なんて催促されなきゃ投票しない民主主義なんて、ぜんぜん民主主義ちがう。と思うので、権利失効制度(投票しない人は選挙権を永久に失う)とか作ったらいいんじゃないかな。

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丹沢山地のむこうに富士山のおでこ見えました

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