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2014年4月28日 (月)

映画『注目すべき人々との出会い』@吉祥寺バウスシアター

1984年6月公開(1979年アメリカ制作)のピーター・ブルック監督映画『注目すべき人々との出会い』を観に、東京・吉祥寺バウスシアターへ行ってきました。
バウスシアターが面白そうな企画をやるみたいだな~、とおもってイベント・タイトルをよく読んでみたら“さよならバウスシアター、最後の宴”と銘打たれた閉館特別興行だった。う! にぶい☆

1984年3月に開館して2014年5月末日に閉館(じっさいは“LAST BAUS/LAST LIVE”という音楽イベントが続くので最終公演は6月10日の予定)するので、丸30年とちょっとである。子曰く「三十にして立つ」のはずなのに、30歳でお別れとはこれ如何に! という感慨はある(ムサシノ映画劇場から数えると65年くらいになるらしい)。でも、おれ片手で数えられるくらいしか遊びに行っていないから、とくに語れるような思い出はない。

発表された閉館理由は、建物の経年劣化による大規模修繕の必要性があるけど経営の長期展望が描けない、というものだ。そもそもバウスシアターはそこいらの(?)斜陽の映画館とは訳がちがう。まず、3スクリーン合わせて定員300名超なので、もちろんシネコンではないがミニシアターでもない。有名(とりあえず、映画ファン&音楽ファンのあいだでは)な“爆音映画祭”をはじめ都内でも存在感のある劇場、という認識だったようにおもう。
だいたい小さな映画館の閉館まぎわって、1回の上映に客がおれともう1~2組、とか客同士がSEXをしているとか(昔の話です)無法地帯も甚だしいかんじになっているもんだけど、ぜんぜんそんなかんじじゃないのに、閉館である。……ハコめ!
とにかく“最後の宴”にふさわしい、というかもったいない、というイベントと映画のラインナップがすてき無敵なので、出来る限り味わってお……いや、ちがう。おれはこの映画が観たいだけなんだ! そんなセンチメンタルはゴミ箱にポイっ!

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妙に小奇麗(?)になってしまった吉祥寺駅

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サンロード商店街をもくもくと歩くと                 “バウス・タウン”があります

……っていうか、ここバウス“タウン”だったのか。いまさら気付いた。
“最後の宴”イベントの初日だったせいかカメラとかプレス腕章をした人とかがうようよ。お客さんもうようよ。作者もうようよ!

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バウス①②③で、①の定員は最大300名。②③はもっとミニサイズ。

映画『注目すべき人々との出会い』107分 英語・日本語字幕付き
アルメニア生まれの名高い神秘家G.I.グルジェフ(1877?~1949)の同名自叙伝をピーター・ブルックが映画化した作品。フライヤーに「異色作ながらも大ヒットを記録。」って書いてあった。なんと! 80年代の映画ファンたち、なんてクレイジーなんだ! (←嫉妬)
2年前に書いた記事⇒「ピーター・ブルックとシェイクスピア展」

演劇界&映像界の巨匠、もう89歳か~(しみじみ)

印象的なのは少年時代のグルジェフが父親(?だったかな)に言われた「You become yourself.」(己を知る、とか自分自身になる、といった意味)という台詞。
そもそもロケ地がアフガニスタンの岩石砂漠(?)でしゃべっている言葉が英語って違和感ある。アルメニア語かペルシャ語かギリシャ語でいいんじゃないかな。ルパン三世みたい(どこの国へ行ってもルパンたち日本語!)、いや英語で話すひと多い地域なのか?
色々あって(ざっくり)超自然的なものへの志向や生の真理への純粋な探究、というかある種、無邪気な希望(どこかに秘密や答えがあるにちがいない、それを手に入れられるにちがいない、という希望)を持ってエジプトやチベットへも旅を続けて、最終的に紀元前2500年頃から続くと言われる秘密教団サルムングの僧院にたどりつくのだけど、そこまでに何度もグルジェフは「友達もいっしょに行っていいかい?」という台詞を言っている。その時々で相手はちがうのだけど、すぐ助けて、すぐ友達になっちゃう。ちょう世話好きな人だ。
ところで砂漠の断崖の上にある僧院では、どんな修行(?)をしているのかと言うと、神聖舞踏である。(グルジェフと言えば聖体操!)ピーター・ブルック監督だけあって(?)舞踏の様子をシンメトリーの映像で丁寧に見せてくれるのだけど、おれ、ピタゴラスイッチのアルゴリズム行進に見えてしようがなかった。「一歩すすんで前ならえ~一歩すすんで偉いひと~」だ。あれ、聖舞踏だったのか(ちがう)。西欧工業文明&米資本主義サイドはこういうのを“発見”したわけだけど、巻き込まれたサイドの土着宗教からしたら、ふつうなんじゃないか。すばらしい奇跡もあらゆる破滅もぜんぶ受け入れるのが、古今東西を問わず土着宗教の特色だとおもう。受け入れると、もはや“神秘”じゃないんだけど。

まとめ:昭和の建物は全滅するかもな
昨年11月の改正耐震改修促進法によりぞくぞくと耐震診断(診断だけでも数百万かかるとか)の結果、日本全国とりこわしまくっている。そもそもこんなに追い詰める法律ができるまで耐震補強を先送りにしたほうがわるいと言われれば、それまでだけど。でも昭和って全体的に雑な時代だったわけで……うらやましい! あ、2003年生まれのミューザ川崎みたいな例もあるから、平成が厳密で誠実かと問われれば、いんや。と答えるけど。さよなら昭和!

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イスもふかふかだし、絶妙に傾斜もあって観やすい。と、おもう。

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