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2014年5月 8日 (木)

ビールで色遊び

ビールは美しい。

どれくらい美しいかと言うと、人類が地球上で発見した(古代メソポタミアで雨に濡れた大麦を食べなければならなかったことから麦芽を発見してビールが生まれたとか。紆余曲折を経て、現在のホップを使う形になったのは8世紀のヨーロッパから)ものの中で、もっとも善きものである(作者ランキング)。


まずは復習

ビール好きはご存じだろうし、ビール嫌い、というかアルコール飲めない=下戸さんはご存じになってもなんの役にも立たない話ですが、ビールについてとりあえず押さえておくべきことは以下の3つです。

ビールのおもな原材料である水・麦芽(発芽させた大麦)・ホップ(ハーブの名前)をまぜまぜした麦汁に、ビール酵母をくわえたあと発酵させる方法が3種類あります。
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で、この3タイプのなかにさらに細分化した“スタイル”というものがあります。

○ラガータイプ
・ピルスナー:淡い黄金色でホップの香りさわやかなビール。“のどごし”“爽快”“コク”“キレ”とかが謳い文句につきやすい日本の(というか世界も)大手メーカーの商品はほぼコレ。一択かよ! 酒税法め! (後半はひとりごとです)
・アメリカンラガー:淡色ビール。苦みもホップの香りも控えめなのでゴクゴク飲める。
・シュバルツ:濃厚な黒色ビール。見た目とちがい、まろやかなロースト風味とやさしい苦味にほんのり甘みがある。
・ボック:高アルコールの濃色ビール。苦みもホップの香りも強い。

○エールタイプ
・ペールエール:“淡い”という名前は考案当時の話で、いまあるビールのなかでは淡色と濃色の中間色ビール。強い苦味、ホップの香りにフルーティーさもあるけど重くない。ふだんピルスナーしか飲まないひとが飲むと「濃!」っていう。
・アンバーエール:琥珀色ビール。キリッと力強くホップの香りが強烈だったりするけど、なかに甘みがある。
・レッドエール:赤色ビール。甘いアロマとコク、酸味があり、ホップの香りや苦みはすくなめ。
・IPA:インディアペールエールの頭文字。濃色ビール。高アルコールでビターな味わい。
・ポーター:濃いチョコレート色ビール。見た目どおりのコーヒーのようなロースト風味が特徴。
・スタウト:黒色ビール。ポーターのパワーアップバージョン。強い麦芽の香りとドライな味、クリーミーな泡が特徴。
・ヴァイツェン:白濁した小麦ビール。バナナやクローブのスパイシーな香りが特徴。無濾過のヘーフェヴァイスビアのほか、濾過したクリスタルヴァイスビアというバリエーションもある。
・トラピスト:ヨーロッパ8ヶ所の修道院で伝統的につくられるレシピ非公開のビール。中世には“ビール・ブレッド”というパンをちぎって瓶に入れ水を加えて自然発酵させて醸造していたため、修道院内ではビール醸造室とパン製造室がたいてい隣どうしだったとか。

○ランビック
・フルーツランビック:天然育ちの酵母たちにより、とにかく酸っぱいランビックビールにチェリーやフランボワーズ、はては甘味料をMIX! ちゃんとビールだけど、日本の法令上は“発泡酒”にされちゃう。フルーツビールもおなじ理由で発泡酒よばわり。
・グーズランビック:古いランビックと新しいランビックをMIX! 強烈な酸味があるらしいが、作者は飲んだことない。

で、さらにこれらのスタイル(ぜんぶで100種類以上ある)をそれぞれの地域の材料(おもに水と麦芽とホップ)で各メーカーやブルワリー(醸造家)さんがつくることによって、おのおの味がぜんぜん異なるビールができあがります。キャ☆ 飲みがいがあるね☆ めでたし。めでたし。

※ここに書いたのは、あくまでもただただビールを飲み続けた作者による認識(耳学問)です。もしかしたら、まちがっているかも。ちゃんとしたことは、ちゃんとしたメーカーとか醸造家とかビアマイスターさんに聴いてください。タダで手に入る情報なんかを鵜呑みにしちゃダメだ! ビールだけに!


↑作者は未読ですが、こういう本とか読むべきかとおもっている


それでは実験

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試験管と駒込ピペットとビーカー

今回の色遊びのために、ビールを6種類ご用意しました。

1
①ハイネケン=淡色ピルスナー

2
②トンゲルローブロンド=黄金色エール

3
③ブルームーン=白濁黄金色ベルジャンホワイトエール

4
④ミスティックチェリー=ルビー色フルーツビール

5
⑤フランツィスカーナー=白濁琥珀色ヘーフェヴァイスビア

6
⑥コエド漆黒=黒色シュバルツ

9 10
①⇒⑥いちおう右にいくほど濃色という設定です       勢いでブルームーンの開け方まちがえた(栓抜きじゃなくて手でひねるタイプ)

ほんとはアンバーエール(=赤銅色ビール)やランビック(=自然発酵ビール)も入れたかったのだけど、時間の都合で偏った色のラインナップになってしまった。ちょうむねん。

ハーフ&ハーフという飲み方
ビール好きな方はご存じの、ビール嫌いな方は……ビール同士のカクテルだとおもってもらえれば合っています。ふつう、淡色ビール×黒ビールでやりますが(黒ビールのクセが中和される味をねらってのこと。たぶん)、色遊びなので適当に(言っちゃった)やります。

11 12
駒込ピペットの出番!                …………泡立ってしようがないので、試験管から直接そそぐ!

この時点で、ピペットの出番はおわった。

13 14
とりあえず半分ほどそそぎ                     さらに別ビールを半分つぎ足す!

もう試験管もめんどうくさくて、瓶から直接そそいでいます。

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①ハイネケン×⑥コエド漆黒=コーヒー色                  ビーカーから直で酒飲む日がくるとはなー

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ピンポン!

お、やっぱりセオリー通りの淡色ピルスナー×黒色シュバルツはわるくない味だ。飲める。この調子でどんどん色をつくろう。

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②トンゲルローブロンド×④ミスティックチェリー=ピンク色    味はまずい! (←単独で飲んだ方がよい、という意味)

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③ブルームーン×⑥コエド漆黒=濃茶色    味はまずい! (←単独で飲んだ方がよい、という意味) 

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③ブルームーン×⑤フランツィスカーナー=白濁オレンジ色   味はまずい! (←単独で飲んだ方がよい、という意味)

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⑤フランツィスカーナー×⑥コエド漆黒=白濁コーヒー色   味はまずい! (←単独で飲んだ方がよい、という意味)

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⑤フランツィスカーナー×④ミスティックチェリー=コーラルピンク色    キレイだけど……

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味はまずい! (←単独で飲んだ方がよい、という意味)

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①ハイネケン×④ミスティックチェリー=ロゼワイン色   むろん、ワインの味はしないよ!

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①ハイネケン×②トンゲルローブロンド×③ブルームーン×④ミスティックチェリー×⑤フランツィスカーナー×⑥コエド漆黒=土色  これは、ホントになし!

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色液体の画像がつづいたので視覚の箸休めに花


結論:セオリーだけが正解
だめだ。色作りはキレイだし楽しいけれど、変な組み合わせで混ぜると味まずい! とくにフルーツビールと白濁系ビールは単独で完成形だと再認識した。ハーフ&ハーフは淡色ビール×黒ビールだけでいい。


注意・開栓したビールはなるべくはやく飲むことをオススメします。
ビールの味の劣化はもちろんだが、部屋がしばらくS.セレビシエ(菌の名前)だらけになった。

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矢印のひと(ビールや菌のことならもやしもん(8) (イブニングKC)


※実験に使用したビールはすべて飲み干しました。なぜならビールが好きだから!
“健康にいい”とか“お肌にいい”とか“ダイエット”とか“手間暇かかっている”とか“職人が~”とか、最近のビール屋はなにを血迷っているのか。本気で健康になりたかったらビールなんか飲んじゃダメだろ! ビールは酔うために飲むもんだ! さよならだけが、人生だ!

33
自宅を理科室っぽく盛り上げるコストは約2000円


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