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2014年12月21日 (日)

町田市民文学館『尾辻克彦×赤瀬川原平 文学と美術の多面体展』

東京都県境・町田市民文学館へ『尾辻克彦×赤瀬川原平 文学と美術の多面体展』を観に行ってきました。10月18日から開催し、そしてすぐご本人の訃報が届いてしまった展覧会です。

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文学館外観。栗の木(?)が目印。

小田急線町田駅からもJR町田駅からもすこし離れた、ラーメン屋や小さな飲み屋さんと住宅が連なる路地の途中、おそば屋さんのおとなりという立地。

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金曜夜は20時までのナイトミュージアム

お客層 男女比 3:7 年齢層ふめい
展覧会図録は12月初頭の段階ですでに完売していました。増刷の予定はないそうです。

『尾辻克彦×赤瀬川原平 文学と美術の多面体展』 一般400円
いちおう、ご存じない方のために説明すると尾辻克彦=赤瀬川原平さんです。1937年神奈川県横浜市生まれ。作家・美術家。町田市内に“ニラハウス”というご自宅のあることが地元では有名(?)です。急坂をのぼりきったところ、風当りの強そうな2階に玄関のある木造建物、切り立った屋根にニラ(植物)が植えられているというお家である(景色に馴染んでいる)。おれが「この家、詩人・立原道造のヒヤシンスハウスに似ているな……」とおもって眺めていると、たまたま通りがかったおばさまに「ここは赤瀬川原平さんという作家さんのニラハウスで……」と説明されてしまうくらい、有名なお家です(たぶん)。
おれ、よく知らなくてニラハウスのイメージしかなかったから、穏和な作風なのかと勝手に想像していたら……ちょうアヴァンギャルドだった。わお。「住まいはヒトをあらわす」って文言はウソだね。
ニラハウスの模型、千円札裁判の千円札印刷作品、梱包したポット、ポスター、原画、スケッチ、原稿、賞状、スケジュール手帳、本、写真、イス。プロジェクターで“読む写真集”を投影していた。
正体不明

いまみたいにスマホやデジカメで高画質・撮り放題ではなく、フィルムカメラ時代(フィルムはけっこう高かったよね)にこんなになんでもない道端のものを愛でながら(ほぼ溺愛)撮影していたという衝撃の事実をいま知った(にぶい)。雑草が風に揺れてコンクリートをこすってつくる円形の傷を「小躍りし」て撮影したり、マンホールの蓋とか、壊れた自転車とか、猫とか、なんでもなさすぎである。好感度と親近感がいまさらあがる(おそい)。

個人的には1981年に描かれた“猫の目とチビ鉛筆”という鉛筆画が可愛くてスキだった。

ご本人直筆の字を見ると、丸字と言えば丸字なんだけど、カーブがキツくてスペースにみっちりぴったり書き込んでいるところに凝り性というかマニア気質が出ている。
芥川賞受賞式のあいさつ原稿は「あのう、……あのう、……」という口語体だ。なんかほんとに、ちょうおもしろいひとだ。

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撮影可だったイス(表面が作家によりガツガツ削ぎ落とされている)←商品然としていたのが気に入らなかったらしい

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ここもクリスマス・モード

ちなみに12月21日(日)の展覧会最終日は入場料むりょうで、ギャラリートークもあるそうです。

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