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2016年2月16日 (火)

選挙の正しい遊び方

みょうに潔癖症な若者たちのあいだでは「政治に興味がないから選挙行かない★」みたいなことになっているらしい。なにをクソまじめなこと言ってんのかとおもった。政治に興味がなかろうがなにも期待してなかろうが無職だろうが次の日しぬ予定だろうが、行っていいに決まってる。まじめエネルギーの使い道まちがってるぞ。たいていのイイ年した大人はじぶんに利害関係ある界隈の政治(法令ほか)しか興味ないわ。
選挙は税金つかうパブリック・イベントなんだから興味の強弱は関係ねぇ。為政者は選べるが、隣人は選べない。選べるってすごい(じぶんの容姿や親類や人生だって選べないのに)。それに次の選挙まで生きていないかもしれないんだから、とりあえず遊びにいけばいいのに☆ とおもう。
そういうわけで、支持政党もなく政治家の面にも政治報道にも国際情勢にも興味がなく、「センキョ、なにそれ食べれんの?」という無気力な無党派層(おれ含む)のために「選挙の正しい遊び方」をお届けします。


遊びポイント①ハロー効果
Photo
(白丸は有権者、黒丸は候補者を示す)

ある選挙運動期間ちゅうに作者が某駅に向かって歩いていた。少し離れたところからマイク越しにこの選挙区の候補者の街頭応援演説をしているらしい声が聴こえてきた。進行方向に選挙カーが停まっているらしくイヤでも内容が耳に入る。自民党の若手議員が当たり障りのないペラペラなことしゃべってるなー、とおもっていたら駅に近づくにつれてどんどん人垣が重なってかきわけないと通れないほどになった。しかも、老若問わず女性がみんな携帯をかまえている。ん? 今回の選挙にみんなそんなに関心が? とふりかえったら、小泉進次郎衆院議員だった。関心は選挙でも自民党でもなくてイケメンのほう。
ちなみに進次郎さんは「演説が上手い」みたいな評価になっているらしいんだけど、いやいや、国会議員に何回も当選するようなヒトたちってたいていべらぼうに演説上手い。でもみんな聴いたことなかったんだろうね。聴いてやれよ。そういう意味では有意義だけどクオリティーは中の下ぐらい。LIVEといっしょで踏んだ場数が如実にでるから、まっとうにつづけていればどのみち上手くなるばっかりだ。演説パフォーマンス下手はムリだけど、だけ上手くても、な。
これは「ハロー効果」のわかりやすい事例だったようにおもう。選挙演説はラジオに限定するってゆうのど……いや、それだと美声がもてはやされるのかな。

「エラーの中でも特定の状況で繰り返し起きる系統的なエラーはバイアスと呼ばれ、予測が可能だ。たとえば、自信たっぷりの美男子が講演会の壇上に上がったら聴衆は彼の意見に本来以上に賛同すると予想がつく。このバイアスには“ハロー効果”という診断名がついているので、予測することも、認識し理解することも容易になっている」

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』上下

こういう認知心理学を実践するために、街頭演説(美男子つき)と録音した音声(美男子ナシ)の両方を比較して遊びましょう☆ (美男子ナシ)のほうだとそうでもないな、とゆう実感がわくかもしれない。あと逆にブサイクあり&ブサイクなしって比較も可能だ。


遊びポイント②単純接触効果
Photo_2
(白丸は有権者、四角のなかの黒丸は候補者のポスターを示す)

人間は「見覚えがある」=「接触した経験がある」モノに対して好感を持つ、というのが「単純接触効果」のざっくりとした内容。なわばりを持つ動物としては安全面と生存率において当然の行動とおもわれる。ただ「いいとおもう」「なんとなく好き」「運命を感じる」(?)理由が「以前に見たことあるから」であり、しかも無意識だとすればたいていの選択は合理性からは離れる。政治家でいえばメディアに露出した回数と支持率や得票数が比例するわけである。出たモノ勝ち☆ 目立ったモノ勝ち☆
「単純接触効果はまったく意識せずに見ているときのほうが刺激としては強い」(前出『ファスト&スロー』より)

選挙運動期間ちゅうにおける報道機関の公平性は決まりがあるけど、結局のところ有権者本人がふだんからまんべんなく(とくに知らない政治家に対して)も情報量を均一にするよう調節する必要があるってことになるんだけども、そんなめんどうなことしてるヤツいねぇ。とくにネット界は「知りたい情報」にしかアクセスできないし、今後は「知りたくない情報」も並列で表示するシステムにし……しない? とにかく「見覚えがある」政治家に投票したくなる心理を実感して遊びましょう☆


遊びポイント③投票所じたい

公民館や体育館やホールではあんまし面白くないけどオススメの投票所は小中学校である(※ご存知かとはおもいますが投票所は選べません、それに期日前投票しちゃうとまあ自治体の窓口とかですな)。いまでも石油ストーブ(灯油ストーブ)使ってんのか! とか、廊下に貼り出された2年生の写生うまいな、とか、そういう点では所帯持ちじゃない若者こそ投票所(とくに小中学校なら)に赴くべきである。
ん? よく考えたら、学校でひどい目に遭わされたことあるひとは投票でも学校とか2度と足を運びたくない! とかあるんだろうか。日本の教育システムは失敗だ。いや、大失敗だよね。1回も投票したことないひとはご存じないとおもうけど、混雑してなければ所要時間は30秒くらい(選挙の種類にもよる)。そういうわけで投票所じたいもジロジロじろじろ見て、遊びましょう☆ (投票立会人の仕事やストレスを増やすのはよしましょう★)


遊びポイント④ポスター投票
Photo_3
(白丸は有権者、四角のなかの黒丸は候補者のポスターを示す)

投票所の入口にも選挙ポスターの掲示板があったりするけど、投票時間ちゅうにそのポスターをジーッと熱心に見つめている女性がいて、それから投票所に入ってった……もしかして、いまだれに投票しようか決めてない? ジャケ買いならぬ、ポスター写真投票である(あくまでも想像)。もちろんそれも自由だし、1票である。「だれにしようかな♪ 神さまのゆうとおり♪」とか心のなかでやってたらおもしろい☆ 記載台の鉛筆ころがして決めてもいいよね☆ 有権者さえよければそれでいいので、遊びましょう☆


遊びポイント⑤かけこみ投票
Photo_4
(白丸は有権者、四角は有権者が乗ってきた車を示す)

個人的に投票所は〆切間際がおもしろいとおもう。かけこみ投票である。投票時間が7時から20時まで(さいきんアチコチ勝手に繰り上げているらしい、みんないいの?)半日、開いているにもかかわらずそれでもかけこむヒトはいる。投票所の前に車を路駐して(エンジンかけっぱなし)走っているヒトを見たこともある(投票いがいの用事だった可能性もアリ)。駐禁へいきだったかな。あと「現在までの投票率」が手書きで貼り出されるんだけど、「あれ、あと30分しかないのに投票率30%台ってシリアス?」みたいな点でも遊びましょう☆ ちょう空いてるし☆ (だから繰り上げちゃうんだろうけど) なんとなく選挙報道はじまっていたりするしね。


まとめⅠ:選挙はやり直せる(時間と経費かかるけど)
口当たりのいい(耳触りのいい)演説に乗せられた結果「あ~、あんなヤツに投票しなきゃよかった~」ということもあるかとおもう。そんなときこそリコールと返還請求だ☆ (請願に住民監査請求に訴訟もあるよ♪)「西宮の恥」「兵庫県の汚点」と呼ばれ、現在ぜっさん裁判ちゅうの元・兵庫県議会議員みたいに「その金の使い方はナシ!」となったら返してもらいましょ。そうしましょ。税金(もともと他人のお金)ですから。そうゆうチマチマしたことがイヤなひとは非生産層(政治家・公務員・軍人)なんてやらんで生産層(資本家・労働者・その他)にいればいい。

まとめⅡ:流動性のある社会をめざすなら二世議員(世襲政治家)に投票しちゃダメ★
『ローマ人の物語』のなかで(あくまでも古代ローマのはなし)作家の塩野七生さん(1937年生まれ・ローマ在住)が結局のところ、いい社会とは
①流動性があること(古代ローマは奴隷生まれでも努力すればローマ市民権を獲得できたし属州出身の皇帝多数)
②正直者がバカをみないシステムと空気
って、どこかに書かれていた(かなりうろ覚え。そんなこと書いてない、ってご本人いたら怒られるかもしれないのでみんなじぶんで確認してください)んだけど、おれもそう思う。
格差はそんなに問題じゃない。問題は流動性がないことのほう、正直者じゃ食べていけないことのほう。そうゆう面から見れば、二世議員(世襲政治家)であることが有利ではなく、ハンデやペナルティーになるべきだった。


塩野七生『ローマ人の物語』はすきだけど大著なのでいま読み返したくない

まとめⅢ:選挙の方法も政体も賛成多数で変えられる
どうしても流動性をなくしたいなら(みんなそんなに世襲バンザイなの?)、古代ローマの元老院みたいに貴族しかなれないかわりに無報酬にするってゆう手もあるぜ☆ 投票行かない(選挙権を行使しない)と次の選挙権および被選挙権が失効する(手続きにより回復も可能)ってゆうのがいいとおれはおもう。そしたら次回から印刷代と郵送費がパキッと削減されて、次回の投票率は90%超かたい。キャ☆ 分母へらしちゃえ☆

以前書いた記事⇒自由民権資料館

とつぜん思い出したけど、スタジオジブリ『天空の城ラピュタ』のヒロイン・シータの科白にいいのがある。
シータ「国が滅びたのに、王だけ生きているなんて滑稽だわ」



有償の奉仕者を決定するパブリック・イベントが選挙☆ 歴史上、抜群に評価の高い為政者であっても現職ちゅうに市民にホメられたことは、ほぼ皆無。万が一ちやほやされていたとしたら、為政者の能力や実績ではなく民主主義が機能していない(恐怖政治や箝口令)だけである。政治職は哲学的な意味でほんとうに人柱なのに「やりたい!」って気軽に手をあげちゃう段階でソイツにあんま投票したくない気持ちはわかる気もする。でも、いまのうちに遊んでおけ☆

ニコラス・A・クリスタキス&ジェイムズ・H・ファウラー『つながり』によれば「人びとがどこに目を向けようと、ネットワークは似た人たちを結びつけるように機能する」ことをはじめ、「要するに、音楽の好みは伝染するのである。(中略)この実験で立証されているのは、人びとが連続的に決定を下す際に生じる“経路依存性”である。評価対象となる曲に、正しい価値や本当の価値といったものは存在しない」など、「他人が欲しがるものを欲しがり、他人の選択を世界を理解する効率的な手段とみなす傾向が私たちにはある」と意思決定や取捨選択において他人(社会的ネットワークでつながったひとびと)の影響(エネルギー)がさざ波のように広がる(よせてはかえす)様子を以下のようにまとめている。
「何しろ、私たちの扱うネットワークの節点は考える人間なのである。人間はみずから決定を下せるため、ネットワークに埋め込まれ、その影響を受ける一方で、ネットワークを変化させる可能性を秘めている。人間のネットワークは、それ自体が命を持つ特別な存在なのだ」

ニコラス・A・クリスタキス&ジェイムズ・H・ファウラー『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』(原題は“CONNECTED”2007年)

じぶんがズルをすると何人の人間が何年間ツケを払うことになるのか、じぶんが笑うと誰と誰と誰がどれくらい喜ぶのか、じぶんの言動がどういうスピードでどのヒトの心まで届くのか、そういう、形として目に見えず数値として表せない「じぶんの影響力」を過不足なく正確に把握しているかどうかが大人と子どもの境界線じゃないかとおもう。年齢じゃなくて。なんでもいいから投票に行って、その影響力の結末を直視するのが1番おもしろい遊びだ。

⇒2月17日追記
自民党(与党)は名指しで悪口書いたのに民主党(野党)の悪口書くのを忘れていた。うっかり☆ うっかりしていたので野党の悪口も書いておこう。
無関心層(おれ)の肌感覚でいえば晋三さんはけっこう嫌われている。ただし、もっと嫌われているヒトがいる(衆愚なので評価ではなく好悪)。
ワースト1位・鳩山由紀夫元首相(鳩山友紀夫?)、ワースト2位・菅直人元首相、ワースト3位・安倍晋三首相(※現職)
1位のヒトはみんなアレから7年たってもまだちょう怒ってる。2位のヒトはみんなアレから5年近くたってもまだちょう怒ってる。3位のヒトはおよそ10年前に1年間で突然辞任したこともみんな覚えているし、安保法案のことも怒っているし、そもそも現職なのでホメる気なんかさらさらないんだけども1位と2位は本気でナイわー、とおもっている。
そういうわけで、民主党は「安心してください☆ 鳩山由紀夫元首相&菅直人元首相とは絶縁しましたよ♪」と宣言すべきである。そして野田佳彦前首相=議員定数削減のひとイメージは持続しているから“どぜう”推しで、カラス(晋三さん)×どぜう(佳彦さん)の対立構図でやっていくべきである。憲法変更が晋三さんの悲願なら、議員定数削減は国民の悲願である(と、いうことにしてしまえ)。あと、維新の党・松野頼久代表と共産党・志位和夫委員長も嫌われてない。いま野党バラけるんなら上記ワースト・ランキングが入れ替わる可能性も十分ある。黒歴史になりたくなければ、仲よくしれ☆ と無党派層(おれ)はおもう。

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