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2016年10月 1日 (土)

アシダカグモとの同居生活ポエム

※この記事はタイトル通り、アシダカグモの写真のみ掲載されております。クモ嫌い、ムシ嫌いのみなさんは以下スクロールしないことを強くおすすめします。

Photo_2
念のため上弦の月の写真をお届けしております。



≪君とぼくとの同居生活ポエム≫

それは、夏の終わりのことだった。

ぼくが玄関の扉を開けたとき、なにかが足元を横切った。よく見ると、脚の先から脚の先まで直径10cm超はある君だった。
あ、と云うヒマも与えず、ぼくに一言の断りもなく、君は一目散に自宅のなかへと駆け込んだ。「ここに住む☆」とはじめから決めて扉が開くのを待っていたかのように。ぼくは鍵を握ったまま立ち尽くし、いつまでも玄関を開けっぱなしにしてもいられないため、とりあえず扉を閉めた。

これが、君とぼくとの強引な出会いの記念日、同居生活のはじまりである。

そう、いわゆる押しかけ女房ってやつだ。
ぼくの都合も聴かず、かってに上り込んだ割には君は相当な引っ込み思案で、部屋の隅っこで足音も立てずにコソコソコソコソしてた。
君は物陰が好きなうえ、完全な夜型体質なため、たいていカーテンかブラインドの後ろにいて、朝、カーテンやブラインドを開けるたびその存在感で「ぎゃ!」とぼくを驚かせた。
そうやってぼくの単調な日常にハリと彩りを与えてくれた、と言えないこともないかもしれない。
生活リズムが合わないため一緒に食事をすることはなかったけれど、1度だけ、深夜もすぎた未明に「パリパリ……パリパリ……」とゆう君が食事ちゅうと思われる音が聴こえてきて冷や汗をかいた。君の好物は「ご」で始まる虫らしい。まあ、ぼくの平凡な毎日にハリと彩(以下同文)。

真夜中はそんな大胆な君だけれど、昼間は極度の恥ずかしがり屋さんでなにかの拍子にぼくと目が合うたび、猛スピードで物陰へと逃げ込んだ。
ただし君は視力が悪いらしく、ぼくが窓辺に並べたガラス器の裏側へ隠れることもあった。
うん、透明なガラスを通して君の姿が丸見えだよ。
しかも、長い脚を折りたたみ折りたたみソーッと横歩きしてガラス器の裏側を通って窓の反対端まで辿り着いたのに、そこにぼくが居て、びっくりした君はあわててガラス器の裏側へ戻ったね。
…………かわいい♡ かもしれない。

君はそうやって、控えめな態度とおしとやかな仕草でぼくの心を掴んだわけだ。

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たいていは、こんなかんじで壁に腰かけていた君。かってに上がり込んだ押しかけ女房なのに、毎日毎日会うと見慣れてくるもんで。あれ? よく見ると、好みのタイプかもしれない、なんてぼくは思い始めた。

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黒くてつぶらな瞳×8                           キュッと引き締まったお尻

あ、そういえば、君にライトを当ててみたらちょっと大きな右後ろ位置の瞳1つだけが反射したんだけど、ほかの7つの目はもしかして飾りボタンなのかしら。おしゃれ☆

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スレンダーでスラッと伸びた美脚×8

ちょっと毛深いのが玉にキズだけど、吸いこまれそうな目力はあるし、ナイスバディの……美女!? 
そうか、君、美女だったのか。末永くよろしく、アシダ嬢。

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ちなみにこれは一昨年、洗面所に断りなく居候してたアシダ氏

なんで美「女」なのかといえば、べつに希望ではなくて、アシダ一族の男子は背中(胸?)にハート模様が入ってる。比較すると色黒でちょっと大柄なのがアシダ一族の女子だ。このサイズになるまで1年以上かけて10回も脱皮するんだから、君は……熟女?

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写真撮影をしようとすると                          ぜっさんイヤそう☆

美女(好みのタイプ)と判明したからには、積極的に攻めようとしたぼくだけど、君は押しかけるのは好きでも押されるのは好きじゃないみたいで、ほんとうにイヤそうだったね。人間関係ってむずかしい。

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リラックスしてるときは後ろ脚1対を高くかかげ、ハンモックのようにほかの脚と胴体をブラッと重力にまかせる君

はじめは物陰に隠れてばかりだった君、同居生活も半月を過ぎたあたりから徐々に昼間でも明かりが点いていても、そしてぼくが居てもそこここで寛ぐ姿が見られるようになった。
君のお気に入りはぼくのペットが泳ぐメダカ鉢だったね。ひんやりしてるから? それとも君、メダカを食べる気なのかとおもってヒヤヒヤしたよ。基本的にメダカ鉢の外側に脚をのせてブラブラしてただけみたいだけど。
ただ、ぼくは恥じらう君を好もしくおもってたため、気を許してくれたことよりも可憐な仕草を見られなくなったことを残念に感じた。

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白い点々は君の粗相のあと

そう、自主的に(かってに)食事をする君だけど、どうしてもトイレの場所をおぼえられないみたいで、部屋の窓枠や床の壁際やクローゼットの隅に粗相のあとを残した。
そのたびに消毒用エタノールで拭いたけど、なかなか落ちなくてちょっとめんどうだった。
そんな僕の心を知ってか知らずか、君はどんどん大胆になってベッドに潜り込んでシーツを汚したりしたね。うん、洗ったら落ちたからいいけど。
ついには僕の大事な本の背表紙にまで粗相して、、、これは落ちなかった。いまも跡が残ったままだ。本はやめて。
こんなかんじで、ぼくと君との関係は急速に近づいたのとおなじスピードで、急速に冷え込んでいった。

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最終的にテーブルのうえで堂々と寛ぐ君

そう、短いあいだだったけど、君と同居してみて実感したんだ。
同居生活は距離感がだいじ。せっかくなのでもう1度いおう。人間関係は距離感がだいじ。
寄せては返す波のように、ぼくが押せば君はドン引きだったし、君が大胆になればぼくは萎えたわけで。うまくいかなかったね。
ぼくは君をしあわせにしてあげられなかったけど、きっと君にふさわしい男が地球上のどこかに(あるいは近所に)いるとおもうんだ。そうゆうわけで毎日一緒に暮らした君との別れはちょっとはさみしいような気もしないでもなかったけど、潔く傘の先でツンツンして追い出させてもらったよ。

さよなら、どうか元気で。8つ目の君。



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