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2017年5月 9日 (火)

新宗教建築めぐり

おさらいすると宗教には2種類ある。伝統宗教と新宗教である。前者は神道、仏教、儒教、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教、シク教など長年人気(?)継続してる宗教(おおよそ)。後者は、日本では明治時代前後以降に誕生した相対的に新しい宗教団体=宗教法人をそう呼ぶ(おおよそ)。
ちなみにカルト宗教は「宗教活動のスタイルをした詐欺グループもしくは犯罪集団」なのでそもそも「宗教」カテゴリーの枠外だ。え、境界線? びみょうだね。武器麻薬密輸とか誘拐監禁とか傷害殺人とかは明白に犯罪だけどそうじゃない場合は、本人が「だまされた!」って告訴なり第三者が告発したりすれば詐欺罪じゃない? きもち。逆に本人が「家族と絶縁できてラッキー♪」と考えるならしあわせじゃない? きもち。スピリチュアルスポットとかパワーストーンとかオーガニック化粧品とか健康食品とか(死なない限り)ぜんぶそうじゃん。きもち。

では、さっそくJR町田駅に近いあたりから新宗教建築をチェックしていきたい。


①幸福の科学(原町田4-16-15):テナント入居スタイルあるいは家賃収入つきスタイル

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建物の1F部分・鏡仕上げの円柱がポイント?           テナント入居なのか家主なのか不明

幸福の科学(1986年~)といえば横浜のイオニア式独立円柱が目立つきゅうに優雅で古代ギリシアな建築のイメージだけど、ココはこじんまりしててプランターが並べられててフツウだった。「こちらの冊子はご自由にお持ちください」とある。


②PL教団(原町田4-18-17):4階建てレトロビルスタイル
=パーフェクトリバティー教団町田教会

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建物全体が教会なのか上階は集合住宅なのか不明          キュートな階段と駐車場つき

PL学園で有名なパーフェクトリバティー教団(1916年~)といえば大阪にある1970年に建てられたアバンギャルドな風貌の慰霊塔のイメージがあるけど、ココは階段がキュートな(※作者は階段好き)レトロビルだった。日めくりカレンダー「心に溜めずあっさりいこう」とある。

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けっこう出っ張った出窓があるので1980年代以前の建築かとおもう


③統一教会(中町1-22-10天一ビル):3階建てレトロビルスタイル
=世界平和統一家庭連合・町田家庭教会

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建築は作者好みの地味レトロビルだ                      でも告知イベント規模は派手

「有明コロシアム『孝情文化フェスティバル』※FMラジオをご持参ください」とあった。キャパ1万人のスタジアムでしかも各自ラジオ持参……どうゆうフェスなんだろうか。統一教会(1954年~)イベントのスケールが派手。


④立正佼成会(中町3-16-1):2階建て公民館スタイル
=立正佼成会南多摩教会

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玄関先にヒトがいらしたので遠目                       さいきん建て直したばかりらしく新しい

立正佼成会(1938年~)はどっしり重厚で室外機おおい建物だった。なかはきっとホールなんじゃないか。表側に「教会発足66周年記念式典」(手描き)とあったので、ココの南多摩教会が66年ってことかな。


⑤誠成公倫(南大谷1628-7):体育館スタイル

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看板はないけど守衛ボックスみたいのはある            「信者」の文字にココは宗教施設なんだとわかる

誠成公倫(1957年~)はけっこう年季の入った体育館っぽい建物だった。だれもいないのに視線を感じるとおもったら守衛ボックス(?)の中にヒトがいらした。そこはかとない閉鎖性。そういえば創始者のかたが亡くなられた(2011年ごろ)と聞いたので法人も解体か解散するのかとおもいきや継続ちゅう。活動って創始者が亡くなると必ずモメるものだけど(ブッダしかり、イエスしかり、マホメッドしかり)モメなかったんだろうか。


⑥創価学会(中町4-18-5):3階建て劇場スタイル
=創価学会町田文化会館

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独立円柱と階段、駐車場つき                    百合百合はすっかり創価学会(1930年~)の顔に

ココも独立円柱の古代ギリシア様式だった。階段はもっと幅狭いとかわいかったのにな。そして「入館証入場券のご用意を」の文字にそこはかとない閉鎖性。
ところで百合百合のポスター写真、修整しすぎだよね? 以前、自民党の晋三さん(ポスター)を前に高校生たちが「コレ、だれ?」って困惑してたことを思い出した。盛りすぎ。


⑦モルモン教(本町田1391):三角屋根スタイル
=末日聖徒イエス・キリスト教会

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正面から見るとトンガリ感                        側面から見ると四角感

住宅街のただ中にあるモルモン教(1830年~)の教会は広めの駐車場つき。ちなみに以前、作者が人通りのない住宅街を歩いてたらとつぜん話しかけられて「英会話に興味はあるか?」とゆうので「ない」と答えたらココのパンフレットを渡された。

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裏から見ると天体観測所感


⑧エホバの証人(本町田3117):平屋建て公民館スタイル
=エホバの証人の王国会館

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手前は駐車場                              平日も定期的に集会あるらしい

エホバの証人(1870年代~)はちょっとエリアが離れてるので今回は行かず、写真は昨夏に撮影したものです。


ほかにも相原町エリアに金光教1859年~(相原町492-1)、野津田町エリアに天理教1838年~(野津田町1808)があるとゆう情報だけど、さらにエリアが離れてるのと建物が私道の先、もしくは住居(天理教の「分教会」はご自宅)だと撮影びみょうかな、なので今回は割愛した。


Photo
こうしてめぐってみると宗教施設ってけっこう閉鎖的なプロダクトなんだと知った。翻って、神社が中国人に油をまかれようが日本人に御朱印を転売されようが韓国人に爆破されようが神域にだれでも(作者含む)ウェルカムなのは豪胆とゆうか1つのスタイルなんだとわかる。いや、建造物損壊罪(5年以下の懲役)だけど。


おまけ:伝統宗教もあるよ

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ぜっさん箱入りちゅうのキリスト教・カトリック町田教会(中町3-2-1)

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イスラム教・町田ムサッラー(原町田4-22-16-202)←「テナント募集」なのでもうないかも

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神道・菅原神社(本町田802)

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車清祓所で車のお祓いができることをはじめて知った


建築史家・五十嵐太郎さんの『新宗教と巨大建築』ではおもに本部を取材されてます


まとめ:宗教は絶滅危惧種
伝統宗教のほうは、寺社の檀家および氏子の減少で20年後あたりの消滅が危惧されてるらしいんだけど、新宗教のほうは会員の減少により10年後あたりが消滅の目安として危惧されてるらしい。約30年前に「はしご信者」(=まだ広まってない新宗教をはしごして拡散することに喜びを見い出すヒトたち、組織がある程度大きくなると次へ移る)が推計200万人いたはずなんだけどいまごろ何してるんだろか。投資? きっと宗教および宗教建築が絶滅しても、スピリチュアルスポットとかパワーストーンとかオーガニック化粧品とか健康食品とかSNSのキラキラ投稿とかリア充アピールとかなんかそうゆうものに変化(へんげ)しただけなんだとおもう。
宗教建築は好きでも作者は神さまとは対マン勝負で刺し違えたい高慢ちきタイプなので宗教組織に属する日は来そうにない。よって、1つの現象がゆるやかに終焉するサマをぼんやり見届ける予定だ。

「うしなわれた人
その人はかれ自身を遺失物取扱所へ届け、棚の上にすわった。
ときおり、職員に所有者が連絡してこなかったかとたずねる。
一年がすぎてから、かれはかれ自身をうけとった。みつけたのは、かれだったから。」


田村都志夫訳ミヒャエル・エンデ著『だれでもない庭』

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