あのビルに落書き
落書きが流行っている。
とくべつ今だけ流行っている、ということでもない。
でも流行っている。
とっても流行っている。
場所も時代も不景気も問わない。
安定的なトレンド。
ある意味、ロングヒット商品である。
カッコつけて言えば、グラフィティ・アート。
フツーに言えば、器物損壊罪です。
神奈川県・町田駅周辺の落書き その一部
神奈川県・町田駅周辺の落書き その二部 高いところもなんのその
……どうなんだろう。
作者は「どうしても落書きしたい!」とおもったことはない。一度も。
だって大きな絵や文字を描くのってすごく疲れるし、カラースプレーは手と服が汚れるし。
夜はねむいし。夜に限らず暇さえあれば寝ているけど。
ちなみに列車の車体に落書きをされやすい某鉄道会社では
年間数千万円とか数億円とかを「落書き清掃費」にあてていると小耳にはさみました。
……え、ばかなの?
えー、その分、初乗り料金をすごくお安くできるんじゃないかしら。
なんでそうまでして、すぐ消される運命にある落書きを???
ちなみにカッコつけた方のグラフィティ・アート界では
パブリックスペースの落書き(おもにNY)の起源は、大戦期に戦闘機のパイロットが機体に名前を書いたことに始まる、などと言われているそうです。へー。
だからサインみたいなのが多いのか。
だからなんとなくシグルっているのか。
……いや、しかしここでシグルってどうするんだ。
ベクトルの太さはわかった! しかし向きが間違っている! たぶん。
というわけで、というか。
どうもよくわからないので、作者も落書きをしてみることにしました。
一瞬落書きに見えるけどちがうもの 「叫びたくなる味」って美味しくないんじゃ……
実際の建物に描いてしまうと大問題なので、お写真を用意しました。
え、チキンハート?
いやだってホント、大きな絵を描くのってすごく疲れるし、カラースプレーは手と服が汚れるし夜はねむ……以下同文。
№1神奈川県・町田駅周辺の「落書き禁止」された壁
犯罪です 「夜露死苦」なんて最近は落書きでも見かけないな
なんというか、とても微妙だ。
いや、びみょうだ(ひらがな)。
もっと「顔ハメ」みたいにしたほうがよかったかもしれぬ。
№2東京メトロ明治神宮前(原宿)駅の出口
蜘蛛の巣っぽいな、という気持ちを具現化しました
そんなことより、「明治神宮前(原宿)駅」が正式名称ってどうなんだ。
これは「かっことじ」まで読んだほうがいいのだろうか。
わかりやすい……のかな。
№3表参道ヒルズ旧同潤会青山アパート側
コンセプトはさり気なさ
完全に溶け込んでいる。
さり気ない。自然体だ。
……もしかして落書きの意味ないかも。
街の風景からはみ出してこその落書きかも、と悟りました。
№4東京・青山みゆき通りのプラダビル
このビルをポップカラーにしたかったのだ!
いいですねー。ポップになりました。
横の緑色はカメです。
いいえ、カメです。まちがっていません。
失敗もしていません。ぜんぜん。
№5港区の根津美術館
竹林の隙間から覗くトラ
じつはトラとパンダで迷いました。
№6明治神宮外苑の聖徳記念絵画館
立派な風格の、本気の歴史的建造物に描かれた雑なヒマワリ
裏から見てもカッコイイ。
え? ヒマワリですよ。
だいじょうぶ。失敗していませんよ。
№7東京・六本木の国立新美術館
カッコよすぎるファサード エントランスの吹き抜けが好きなのでドラゴンを昇らせる
エントランスのグルグルは上昇気流が起きていそうでした。
そこに真っ赤なドラゴンが……というファンタジックでビッグスケールな想像を
具現化すると、タツノオトシゴ。
イメージの世界では完璧だったのになぁ。
№8銀座四丁目の和光
こんな風景みたことある!
イメージはフラミンゴです。
和光はなんか鳥っぽいよなー、という勝手な気持ちを具現化しました。
先ほどから気付いていますが、作者の具現化する能力はすこぶる低いもようです。
№9銀座中央通りのアップルストア看板
むしゃむしゃ
ニャッキ!がアップルのりんごをむしゃむしゃしていたらカワイイよなー
とおもったのですが、なにかと問題があるので
不特定多数のイモ虫くんに変更されました。
「ぼくは名無しの権兵衛ですよ」
むしゃー!
№10首相官邸
えー、まずは千代田区永田町の国会議事堂前駅です。
地下鉄出口の目の前が「総理官邸前」交差点
えー、警備厳重MAXです。
車道には、青白の警備車両がズラーッと並べられ
歩道には、ながーい警戒杖?を持ったポリスメンが数メートルおきに佇んでいます。
警視庁の10%くらいがココに配備されているんじゃなかろうか、というくらい。
もちろん銃も携帯されているはず。
とりあえず今、官邸内に首相がいるってことなのかな。
警備中の警官にうっかり話しかけちゃうと公務執行妨害にあたるので(たぶん)
横をさり気なく通って、とっとと官邸を撮影。とっとと撤……
! 話しかけられた!
職務質問か退去命令かとおもいきや、なにを撮っているのか、と言う。
官邸です、と正直に答える作者。
……だいじょうぶなのか、この国。
もしや! こうやって足止めしている間にどこかのカメラから前歴者照合していたりするんだろうか……わからず。だいたい作者は駐車違反もしたことないからなー。そんなこんなで撮った写真がコチラ。
富士山を描くとどこでも湯屋っぽい
え? 富士山らしくない?
いいえ、これは北斎の富士です。by葛飾北斎
関係ないけど、このあたりは銀杏並木がすごい。ちょっとくさい。
作者はギンナンを踏んで滑って転びました だれも拾わないんだろうな
№11警視庁
ガルーの親子
調子に乗って警視庁も撮りました。
警視庁の建物を見るとテレビ朝日の「相棒」を観たくなります。
右京さんがそこらへんにいないかなー。キョロキョロ。みっちーも。キョロキョロ。
№12国会議事堂
9・11以来休止していた議事堂内の見学は再開されているみたいです
キノコ! 食べてもワンナップできなさそうなキノコ!
写真はすごい。議事堂のお屋根にキノコを生やせる日が来るなんて!
まるで夢のようだ。
№13皇居外苑
3.11の影響で現在もこの先は立入禁止 ぜっさん修理中のようです
旧・江戸城のお堀! 打ち込み接ぎとか切込み接ぎとか。なんてカッコイイ!
やっぱりここはハットリくんでしょう!
結論:けっこう楽しい。
画像でもけっこう楽しめる。そして、けっこう手間だ。
現地で撮影⇒画像上に落書き
でもやっぱり楽しい。
ちなみに消されない絵を、街中で描いている方々もいます。
最近の東京・代々木公園原宿門ふきんにて。
これぜんぶ白線塗料による作品 淺井裕介さんとボランティアの方々の手による
作者は風景になじむ絵のほうが好きなようです。
あと、落書きは犯罪です。
どうしても書きたかったら、まずあのビルを買収しましょう。うっしっし。
空にだって描ける!
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