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2020年11月 4日 (水)

帰ってきた戦国鍋TV

無目的にザッピングしてたところ、戦国鍋TV(2010~2012年)の再放送がやってた。…………、いやちがう。これ新作だ。
新番組「戦国炒飯TVなんとなく歴史が学べる映像」となって8月から東京MX他で放送してたらしい。しまった! ぜんぜん気づいてなかった。
そんなオンエアを見逃した粗忽者(おれ)どものためにYouTubeチャンネルで兼続くん解説付き動画が公開されてた。YouTube限定(オンエアしない)映像のクオリティが良すぎて意味不明(すきです)。King能の曲『風姿花伝』と観阿弥パパのクオリティが高すぎて意味不明(すきです)。白板アートのクオ(以下同文)。


King能プレイリスト

さらに戦国鍋TV曲の作曲担当・奥村愛子さんによるリミックスがオシャレである。オシャレ♪ 第3弾の「AZAISM」×「シマバラン伝説」×「Endless錦」メドレーの名曲っぷり☆ 目を閉じて聴いてる兼続くんアニメもかわい♡
第1弾にて「大変申し訳ございませんが、ミュージックトゥナイトの制作が間に合いませんでした。そのため、今回は戦国鍋TVの楽曲を奥村愛子リミックスメドレーでお送り致します。」告知はそうゆう体なのかと思いきや、兼続くん「編集が間に合わなくてやむなくお送りした(中略)これが大変好評でして……スタッフ一同複雑な表情を浮かべております」と言ってたので、ほんとに間に合わなかった結果の名曲メドレーなのだろうか。いや、3日前とはいえ【#1】の予告映像にあるから、予定通りの「体」スタイルなのかしら。


戦国鍋TV楽曲の奥村愛子リミックスメドレー

「シマバラン伝説」ちゅうの「アゴのラインだって~」とゆう歌詞は、1981年深作欣二監督で映画化された『魔界転生』で沢田研二さんが天草四郎時貞役を演じたことを揶揄(?)してゆってるのかな、と思ってたけど、いまだに謎。どうもファンブックを読むと書いてあるらしい。読んでないけど。

『戦国鍋TVビジュアルBOOK』2012年

まとめ:日本史情報は歴史コアファンによる同人作品(二次三次四次創作)が9割
YouTubeチャンネルでは兼続くんが解説で大友宗麟のプライベート蛮行にドン引きしたり、石田三成のことを「創作系情報多めな武将あるある」と表現したり、とてもおもしろいんだけど、それにしても作品本体のほかにこんなに脚本とイラスト描きまくって……、制作陣はどんだけ歴史についてツッコミたいことがあるんだろう。狂気☆ きっと重め歴史コアファンなんだろう。ガチ勢☆
もともと日本史は歴史コアファンによる同人作品(二次三次四次創作)が9割を占めてるとおもう(数値適当)。中世なら軍記物語の語り、江戸時代なら講談や浮世絵、明治以降は大衆小説(時代小説・歴史小説)、戦後は時代劇や大河ドラマで史実(最低2人、できれば3人以上の目撃者が記録してる出来事)とファンタジーがごっちゃになってる。古くは『古事記』『日本書紀』のファンタジーぶり。神武天皇の曽祖父・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)って100人ちゅう100人書けない漢字だとおもう。厩戸皇子(574?~622年)像にしろ後醍醐天皇(1288~1339年)像にしろ、烏帽子のうえに冕冠のせるのムリっぽいし(絵師はイメージだけでポートレート描いて彫った)、伝源頼朝像(1147~1199年)は足利直義(1306~1352年)だと言われてるし(軽く150年ぐらい違う)、蘇我入鹿関連史料みたいに意図的に消されたり改竄されたり残らなかった史料が大半のなか、せっかく現代までたどり着いた資料も情報の確度だいぶ弱い。だれもきちんと記録を残す気がないのか、よっぽどファンタジー趣味なのか。ずっと疑問に感じてた。
日本3大怨霊:菅原道真・平将門・崇徳上皇
日本3大妖怪:酒呑童子・玉藻前・崇徳上皇
崇徳上皇がカブってる。みんなそんなに崇徳タンが好きなのかな、どのへんかな、と考えてた。2016年の記事⇒天皇の遺言偽札をつくろう
確実に存在してたのに、記録が残ってない(なくもないけど少ない&政治的陰謀カムフラージュしてるだろ)人物を供養したいとゆうお気持ちと、空白箇所=余白をフィクションでもいいから言葉と文字で埋めたい病なのかもしれない。情報に対する飢餓。それで言ったら、曽我兄弟である。
【曽我物】1176年神無月10日に河津三郎祐泰が殺害され、1193年皐月に源頼朝が行った富士裾野の巻き狩りにおいて、曽我十郎祐成・五郎時致の兄弟が父親の仇・工藤祐経を討った(とゆうことになってる)事件。兄弟は直後に討ち死に、および斬首。日本三大仇討の1つとされる「曽我物語」を題材にとったコンテンツ全般の呼称。事件直後は巫女語り・瞽女語りによる語り物として成立し、徐々に拡散したもよう。
幸若舞:『和田酒盛』『夜討曽我』『十番斬』『小袖曽我』など
能:『調伏曽我』『禅師曽我』『伏木曽我』『望月』『夜討曽我』『小袖曽我』など
人形浄瑠璃:『世継曽我』(1683年近松門左衛門作)など(現在上演されてない)、相模人形芝居下中座の新作『曽我物語十郎五郎出立の段』(2020年藤田和嘉子作)←上演中止によりお披露目は未定
歌舞伎:『助六由縁江戸桜』「助六」(お寿司じゃないほう)の花川戸助六(実は曽我五郎)、『寿曽我対面』『外郎売』『矢の根』など
浮世絵:歌川国貞『曽我十番切ノ図』(1827~48年)、歌川広重『曽我物語図絵』(1844~47年)、右田年英『英雄三十六歌撰・曽我十郎』(1893年)など
ざっくり説明でもこんなにある。事件から827年たった今年も新作がつくられてるなんて驚異的な人気☆ しかも時代が下るにつれて設定が増え、キャラクターが増え、エピソードが増えてく。もはや原型(と政略)が忘れられるほどの同人活動である。827年越しの曽我同人サークルに入ると近松の門ちゃんとサークル仲間とゆうことに……!


坂井孝一『曽我物語の史実と虚構』2000年

『尤も、考えてみれば鎌倉初期の幕府政治史は、陰謀に次ぐ陰謀の歴史である。源義経をはじめとした、範頼・頼家・実朝など頼朝の親族、一条忠頼・安田義定・義資など源氏の一門、上総介広常・比企能員・畠山重忠・和田義盛などの有力御家人、こうした実に多くの人々が陰謀によって殺されている。そして、曽我兄弟も、その犠牲者の中に名を連ねていたのである。
しかし、陰謀の当事者たちは決してその事実を語ろうとはしない。世の人もまた、陰謀の醜悪な姿を喜んで受け入れはしない。むしろ、殺された人々、滅ぼされた一族の菩提をとむらい、魂を鎮めることが求められたのである。そこに、事件後ほどなくして「語り」が生まれ、「物語」が作られた所以があるといえよう。
「語り」や「物語」の中では、醜悪な「史実」は影を潜め、人々の望む「虚構」が鮮やかに、また悲しげに自らの姿を主張する。』

日本史情報は歴史コアファン(歴史バカ)どもによる2680年越しの巨大同人サークル活動の途中なのかもしれない(戦国炒飯TV制作陣含む)。為政者が記録を消去・改竄・隠蔽する不幸な地域ゆえの現象かとおもう。とりえあず、大河ドラマは今後サラブレットをやめて、和種に和式馬術で撮影したらいいとおもってる。


木曽馬ラブリー♡

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