« レーズンサンド硬度くらべ | トップページ | ベランダ生態系:今春の雑草 »

2021年4月22日 (木)

お掃除プロトコル

子どもが「めんどくさい、片づけたくない、片づけなくてもしなないし、問題ない」「なんで、片付けなければいけないの?」と言ってきた。え、そこから? とおもったけど、せっかくなので原理を説明したい。
Photo_20201112000101
OneNote「スーツを着たネコ」かわいいよね

なんで片づけたり、掃除したり、整理整頓したり、換気したりしなければいけないのかと訊かれれば、べつに「いけない」ってことはない。目的はモノ・不動産・人体の耐用年数を延ばすことである。使い捨ての紙ナプキンを洗って干す必要はないし、明日取り壊す予定の建物に掃除機かけなくていいし、「2時間後にしんでもいいから、漬物に醤油かけて食べたいんじゃ~」とゆうヒトはすきに塩分オーバーしたらよろしい。きっと、循環器系疾患でくたばるけど。
同じモノを何年使い続ける気なのか、その家に何年住み続けるつもりなのか、その人体であと何年生きていたいのか。そこから逆算してどれくらいの時間やエネルギーを片づけ(掃除やお手入れ行動全般含む)に費やせるか、もしくはサボる代償を甘んじて受けるのか、じぶんで決めれ。大人ならヒトに対価(金)を払ってやってもらう、とゆう選択肢もある。

家屋を長持ちさせる具体例として、敷居のハナシをしたい。

子どものころ作者が敷居のうえに乗ったら、大正生まれのばあちゃんに「敷居を踏んではいけない」と注意された。
ばあちゃん「そこは神様の頭だから」
…………、こんな低いところに頭? つまり、地面に埋められて首だけ出てる状態? 神様なのに、なんの刑罰なのか。子どもはしばらく敷居を見つめつづけた。

Photo_20210331222201
敷居部分が頭ならボディは地中とゆうことに、神様とゆうより妖怪

子ども(おれ)に素早く納得させるためのスピリチュアル回答とおもう。「敷居を踏んではいけない」のは一般的な礼儀作法と同時に、建築取り扱い上の合理性もあるので、おれとしては合理的に説明してほしかった。

Photo_20210331222202
どこでも的ドア損壊例

暫定的にどこでもドアでイメージしてもらうと、敷居は開口部の枠の一部である。同じ箇所を繰りかえし踏みつづけると全体(縦枠&上枠ともに)が歪む。最悪、壊れる。修理が困難。だからできる限り踏まないほうがいい。長持ち確率アップ☆ 高額修繕リスク減☆ これはドアなので正確には沓摺だけど。
敷居(しきい):引違い戸か片引き戸の下枠
沓摺(くつずり):片開き戸の下枠
さいきんでは戸当たりを兼ねた段差を撤去して、バリアフリーで吊戸にしたりするそうな。その場合は気にしなくていい。
どこでもドア案件では、ドラちゃん「建て付けが悪くなって修理に出した」みたいな台詞が散見されるけど、あれ、ドラちゃんが沓摺を踏んで出入りしたせいなんじゃ……、なにしろ重量129.3kgの猫型ロボットだし。歪むよ。

ほかにも障子・ふすま・格子戸の閉め方として「残り5cmで1度止める」とか「畳の縁を踏まない」とかも礼儀作法として教え込まれるけど、じっさい内装の長持ち効果=実利ある。
家電なら、掃除機コードの黄色テープまできちんと引き出してから使用する(内部に熱がこもらないように)、エアコン冷房使用後の送風運転(1h目安、内部の湿気を出す)、ドライヤーは熱風使用後に冷風使用する(内部に熱がこもったままだと故障しやすい)、取り扱いにそこまで手間かけずに使い捨てたいならそれはそれでいい。代償は金がかかる。

子どもの脳内でやや混同されてるみたいだけど、「片づけ」はべつにしなくてもしなないけど、「掃除」はしないと呼吸器系疾患か食中毒か感染症による死亡リスクあがる。いや、屋内事故死リスクあがるし、片づけないで掃除するのほぼ不可能なので、結局「片づけない」→「掃除できない」→「死期はもうすぐ」。

〈掃除行動を4種類に分類〉
①ゴミを1ヵ所に集め回収する(不用品の選別、コロコロ、箒で掃く、掃除機をかける、ルンバさん、自治体のごみ収集日にゴミ出し、等)
②汚れを落とす(拭く、つけ置き、磨く、ブラーバさん、等)
③整理整頓(アイテムの分類、動線を考慮した配置変更、模様替え、モノを定位置に戻す、等)←「片づけ」の狭義はコレ
④換気する(窓を開ける、換気扇を使う、フィルター交換、除湿剤交換、虫干しする、等)

降水量過多で高湿度な日本エリアにおける生存戦略で拭き掃除は超重要。なにしろ少なくとも平安時代(794~1185年頃)には、現代のモップっぽいルックスの掃除道具「棒雑巾」(ぼうぞうきん)で寝殿造(広間に板敷き)を拭き掃除してたことが記録されてる。


小泉和子『道具が語る生活史』1989年

残念なお知らせ:放置は2年が限界
放置された空き家は2年経過すると、劣化が急速に進んで廃墟になる。再び居住することは困難に。ホモ・サピエンスの縄張り(と本人たちが思いこんでるだけ)が腐食連鎖系に返却されたのだ。炭素循環の本質は生々流転。木造建築なんて死んだセルロース(木や紙の主成分)の塊は「分解せねば」と仕事されて当然だ。縄張りを主張するなら、カビやゴキブリ目による腐食連鎖系の活動を一時停止させる必要がある。彼ら称号は「森の掃除屋」および「生態系の分解者」、ホモサピなんてお呼びじゃない炭素循環中の重鎮☆
地球誕生が約46億年、そして約34億年前からずっと「植物時代」、ホモ・サピエンス(現生人類)登場が約20万年前なので侵入者もいいところである。ゴキブリ先輩は約2億6000万年前にはいらしたのでかなり格上の先住民を害虫呼ばわりして高慢な。「人間は万物の霊長」と自称してるらしいけど、霊長目(Primates)の霊長の意味「霊妙な力を備えていて、他のなかでも最も優れているもの」、ついでに霊妙「人知ではかりしれないほど、優れていること。神秘的な尊さをそなえていること」の意らしい。うん、傲慢だし矛盾してる。
耕作放棄地の限界も2年と言われてる。2年以上放置された後で農業再開しようとしても困難に。逆にそれまで農薬使用してた土地で無農薬栽培をはじめたい場合、3年以上休耕するといい。

ゴミ屋敷の清掃業者さんは、生活必需品と貴重品以外はすべて捨てるそうだ。
「ゴミ屋敷は害虫やほこり、使わずに置いていたせいで起こる経年劣化のせいで、基本的に使えない物しかありません」by清掃業者
1日5分で済むことも365日間サボれば30.5hである。遅れを取り戻すのは困難。汚れはすぐその場で対処するのが最速最軽力でコスパがいい。合言葉は原状回復。
ゴミ屋敷の簡易的定義:床が見えない

まとめ:家守の憂鬱
同居人がいる場合、不衛生な環境による疾患リスク・食中毒リスク・屋内事故ケガ死リスクは同居人も同様にアップする。にもかかわらず、めんどくさいのを我慢して片づけ&お掃除<同居人が病気になってもいいから好きなだけダラダラする、とゆう優先順位であることを表明してるワケである。性格悪い。そんなやつは嫌われる。しねばいいのにと思われる。「あいつ最低でさ」と言いふらされる。いざとゆう時だれも助けてくれない。自業自得、ご愁傷さまです。
2018年の記事⇒家事は問題の半分

お掃除名言をご紹介
釈徹宗先生(1961年生まれ)「モノを捨てられないひとは、モノを大事にしないひと」(出典:NHK悩み相談渋護寺より抜粋)
松下幸之助(1894~1989年)「掃除ひとつできない人間は、商売も政治もなんにもできやしない」(出典:失念)

« レーズンサンド硬度くらべ | トップページ | ベランダ生態系:今春の雑草 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« レーズンサンド硬度くらべ | トップページ | ベランダ生態系:今春の雑草 »

無料ブログはココログ