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2023年3月22日 (水)

泰巖歴史美術館『家臣たちの戦国時代』

町田駅近くにある泰巖歴史美術館へミニ企画展『家臣たちの戦国時代』をみに行ってきました。

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片流れ屋根の軒ゼロ窓ゼロ亀甲柄建築

展示されてる太陽コレクションは山中泰久代表(町田市内にある不動産住宅建設業・太陽グループの方)が30年以上かけて個人的に蒐集した史料で、信長の戒名「総見院殿贈大相国一品泰巖尊儀」と、「泰」の字が代表のお名前に入ってることもあってつけた館名だそうだ。織田信長コアファンが織田信長が好きすぎて美術館を築城☆ ファンダムの最終形態☆ とかってにしみじみしてる。

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いまからでも入り口にポスター用庇付きフレームを設置したらよいと思う

一般1500円。館内撮影は復元天守・松図を除いて禁止。鉛筆使用のみ可。
1階入口すぐに信長ご本人の肖像画と位牌と刀剣が恭しく祀られてるんだけど、この函は一体……、という豪華な誂え。隣には年譜と生涯全戦闘記録を勝敗星付きで掲示。明確に圧倒的に信長贔屓なのおもしろい。戦国のボンバーマンこと松永久秀は当然のごとく「爆死」と記載される。
2階から安土城天守の屋根部分がみえる(撮影可)けど、熱田神宮の信長塀再現(撮影不可)が地味によかった。桶狭間の戦い勝利祈願成就奉納という点でも、信貞ジジの津島支配、信秀パパの皇居修理費4000貫(現在の4億円以上と推定)献納といった織田家お家芸とも言える財力外交を信長が継承したという点でも重要と思うし、モノとして塀いいな。そばにビデオ鑑賞の椅子がある都合上撮影不可なのかしら。
19分間の映像はナレーション進行ドラマ仕立て。肖像画を所蔵してる信長・謙信・信玄は史料をそのまま使用、それ以外の武将たちはイラストである。クオリティにムラがあるのでもしかして館長自らが描いたのでは……? という絵だった。なにがムラかというと、「これ描いたひと、織田信秀と今川義元と松永久秀のこと、好きじゃないだろ」というお気持ちのムラを感じた。今川と松永は嫌いでもいいけど、信秀パパはいくら史料少ないからってもっと親身に描こうよー、と思った。意外に足利義昭は好きっぽい。イラストレーターの方が描いたのかもしれないけど。みどころ☆
3階はミニ企画展『家臣たちの戦国時代』を含む古文書全般。上杉家か直江家の書状の紙が高級そうなうえに、ゆったりと文字を配置してて「あれ、もしかして超セレブ?」という印象。斉藤道三の書状がメリハリの鋭い神経質な文字で書かれててイメージ通りで見入った。戦国時代だと原則、祐筆(秘書・代書係)が書いて、武将本人は花押(自筆署名)のみだったはずだけど。祐筆たちも重要人物よね。
4階は火縄銃コレクション、水平360度鑑賞できるガラス箱入り甲冑、刀剣、屏風など。
5階は待庵再現に茶道具コレクションと盛りだくさん☆

ランキング形式でお気に入りのみどころを説明したい。

みどころ第3位:火縄銃コレクション
種類別長さ別に取り揃えられてて楽しい。馬上からこれ撃ったりもしたの? 厳しくない? とゆう重量感。記憶違いでなければマスケット銃も展示してあった。長い。暴発事故多かったろうな、とゆう長さ。

みどころ第2位:北条氏康等詠草(1560年)
ミニ企画展『家臣たちの戦国時代』の書状全般楽しかったけど、とくに北条氏の歌会の記録よかった。若き日の北条氏照(第4代当主北条氏政の弟、八王子城および滝山城城主・八王子の地名の由来となった)も参加☆ 1590年には氏政・氏照とも切腹して100年続いた小田原北条氏滅亡だもんな。しみじみ。

みどころ第1位:来国光銘の太刀(重要文化財、在銘は鎌倉末期~南北朝時代)
刀剣コレクションは江戸時代に製作された拵えの豪華さとか白鮫のきれいさとかがもはや見劣りするほどの来派の太刀の輝き! もしも1点だけ地鉄の組成異なるんですよ~、と言われたら納得するぐらい素材感ちがう。おれ、山城伝と聞けば宮中や将軍関係の実戦向きではない優美な姿という思い込みがあったんだけど(時代や流派刀匠によって豪壮な作品あるそうだ)、優美でも豪壮でもなく神聖である。もちろん殺人に特化した武器でまちがいないんだけど。ご神体にするために作刀したのか、それともこのハイクオリティでまさか平常運転なのか……、来派の呪術っぷりこわい。

所要時間:映像鑑賞込みで1時間ちょっと

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ドラマティックな照明に信長愛を感じる

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