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2023年10月23日 (月)

大和市郷土民家園

大和市郷土民家園へ行ってきました。

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小田急江ノ島線鶴間駅西口からスタート

西口を出て南西方向に泉の森をめざして歩く。

ここで突然だが、南北朝時代(建武の新政期)の話をしたい。1333年6月~7月頃に足利直義が恩賞として地頭職を拝領した目録に「相模国弦間郷」がある(「比志島文書」より)のだ。相模国弦間郷……ここ! 直義の聖地(色々ちがう)。
大和市的には大和市下鶴間(成城石井の大和第3セントラルキッチン所在地)、相模原市南区上鶴間、町田市鶴間(町田市南端・スヌーピーミュージアム所在地)が弦間郷として1つだったんじゃないか、ということだ。相模原市&町田市の間には蛇行した境川があるので、川の形から「弦」だった説。暴れ川地帯に「鶴」の字を使う慣行がいつからはじまったのか知らないけど、あとで鶴字に変化したのか。

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森永エンゼルデザート本社工場(チョコモナカジャンボ製造中)を通過

平地で見通しがきかないせいか、不安になる。本当にこの先に水源地ある?

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さり気ないヤマトンがかわいい電柱標識を左折

ヤマトンは大和市公式キャラクターで「泉の森で生まれた葉っぱの妖精」♂である。手に持ってるのはナルト🍥に見えるけど野菊。ゆるキャラグランプリエントリー時は最高で50位とかだった気がする(うろ憶え)。ヤマトンはおっとりが魅力なのでイケイケどんどん勢とは一線を画してたところが好感度高いので知名度などいいのだ。癒し系リーフ。そんなヤマトンの生誕地へGO!

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泉の森入口に到着

駅からここまで15分ほどだった、思いのほか近い。この石は茨城県大和村から寄贈された御影石だそうだ。

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予想以上に森だった

よくある「森」と名付けられた公園かと思ってきた。どちらかと言えば都市計画上「公園」に分類された森だった。足元が湿ってるし樹高が高いし日中でもスズムシやコオロギの大合唱だし微妙にセミも鳴いてるし鳥も鳴いてるし頭上からいろいろ降ってくるし(体に当たったのはどんぐり)、、、しかし南側に厚木基地滑走路が近いため離陸直後の飛行音に、敷地を分断する国道246号線の車両走行音が響き渡るというカオスな音世界だった。
引地川源流(河口は鵠沼)の森に人間のせめぎ合いを感じる。

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鬱蒼としております

ぜんぜんたどり着かない……、ほんとうにこんな深い森の奥に民家なんてあるのだろうか(疑心暗鬼)。

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あった!!!

入口から30分かかった。道の選択をまちがえたのだろうか。足元が乾いてるって文明の利器だ(大げさ)。

大和市郷土民家園
開園9時~16時、月曜&年末年始休み、入場むりょう、飲食禁止。

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旧小川家主屋

なんて茅葺ききれいなんだ、移築復元担当者天才か……! と感動してたら、2021年に岐阜・高山の茅葺き職人さんにより御殿場産ススキを用いて葺き替え工事が行われたそうだ。これでも2年たってるらしい。江戸時代中期に創建された上和田の久田(くでん)集落の寄棟造住居。晴天のきれいさもいいけど、雨の日もきれいなんだろうなー、と思った。

「藁葺きや杮葺きはとても美しいのだが、法律で規制されているために都市部では実現できない。」
吉田鉄郎『日本の住宅』1935年



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傘立てが覆ってあるのグー☆

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靴脱いであがれる大盤振る舞い(大事にあがる)

ワークシートも置いてあった。親切☆

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絵のような景色がそこに……!!!

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つづいて旧北島家主屋

江戸時代末期に創建された下鶴間公所(ぐぞ)集落の入母屋造住居。旧北島家のほうは2008年に葺き替えたらしい。この辺りで盛んだった2階が養蚕エリアになってるやつ(わくわく)。
ここで突然だが、町田の話をしたい。原町田の脇本陣・武蔵屋を営んでた渋谷家という旧家があり、1881年に政治結社・融貫社が置かれたことでも有名だが(歴史ファン界隈で)、その一族である渋谷三郎(のち坂本もしくは阪本三郎、1867~1931年)の姉の嫁ぎ先が養蚕豪農の「北島家」という話だったのだが、……もしかして、ここ? 別家? なお渋谷三郎は樋口一葉の婚約者(破談)だったことで有名な方である(文学ファン界隈で)。
ちがったとしてもあの時代の養蚕農家みれるの嬉々!

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機織り機や糸車や桑切包丁等も展示

それにしても内の暗さと外の眩しさが天才である。夏に涼しいように造作された実用の結果の途中に審美性がなかったとは思わない。

「事実、日本座敷の美は全く陰翳の濃淡に依って生れているので、それ以外に何もない。」
谷崎潤一郎『陰翳礼賛』

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あがれないけど屋根裏をのぞける

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まるで自宅に帰ってきたかのようなしっくり感(壮大な勘違い)

風が気持ちいい。かわいい蚕と一緒にここに住みたい。

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旧北島家から旧小川家をのぞむ

まとめ:保存状態が良好で屋内に上がって体感できる上に道具類の展示も見やすく楽しかった


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246裏の陰翳

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