2024年2月24日 (土)

湘南モノレールに乗って

鉄道界のヴィジュアル系こと湘南モノレールに乗ったことがなかったので、沿線に所用がないか検討した。残念ながら1つもなかったので、湘南モノレールに乗車する目的を探しに行ってきた。
※鉄道界のヴィジュアル系:日本に2路線しかない懸垂式(サフェージュ式)モノレールのこと。もう1つは千葉都市モノレール。作者がかってにそう呼んでる。付け加えると跨座式モノレールも見た目よし(`・ω・´)b



候補①湘南モノレールに乗っ、らなくてもグッズ購入できる
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大船駅の改札口はショップを兼ね、絶賛しょもたんグッズ販売ちゅう


候補②湘南モノレールに乗って車内を満喫する
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シャープな顎のラインがグー(`・ω・´)b           運転席越しに外が見やすい大きな窓もグー(`・ω・´)b

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車両間移動は禁止×                     ボックスシートの車窓からは御宅が至近

懸垂式モノレールの特徴の1つにカーブでも減速せずに走行できる、というのがあるらしいのだがけっこう遠心力……乗車後30秒ぐらいで乗り物酔いを発動ゲー(꒪ཫ꒪; )ヤバイ、重度の乗り物酔い(おれ)が来るべきではなかったかもしれない……と後悔したものの駅間約1分~3分ですぐ次駅に停車するので平気だったしすぐ慣れた。しかもすぐ次の車両来る。便利(`・ω・´)b


候補③湘南モノレールに乗って改札がない無人駅を堪能する
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富士見町駅を下から見上げても(`・ω・´)b                湘南深沢駅シブい(`・ω・´)b

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片瀬山駅のゲン担ぎ(`・ω・´)b                  飛び立てそうな目白山下駅(`・ω・´)b

無人駅はホーム端に立つ車掌さんに切符を手渡すよう書いてあったけど、降車するタイミングではあまり立ってない(必要ないのでは?)。2018年から導入された交通系ICカード利用なら簡易型自動改札機にタッチすればよい。

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作者は1日フリーきっぷで行ったり来たりしました(`・ω・´)b


候補④湘南モノレールに乗って車両基地を眺める
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モノレールの橋脚で歩道が狭小                  湘南深沢駅から江の島方面に5分弱歩く

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オレンジ色の保守用車が吊り下がってる(`・ω・´)b             車両基地下は駐車場で便利

レールをたどって行けばいいので迷わなくてよし(`・ω・´)b


候補⑤湘南モノレールに乗って廃墟レトロビルを観賞する
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湘南深沢駅近く以前はオレンジタイルがおすてきなパン屋さんだったようだカレーパン(`・ω・´)b


候補⑥湘南モノレールに乗って鋭角ビルを観賞する
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西鎌倉駅歩道橋から見える鋭角クリニックとドーナツ坂の眺め(`・ω・´)b

車窓から見ても明らかに広い敷地に軽く築50年以上ぽいつくりの御宅が見えるなー、と感じてたらこのあたり1962年西武鉄道による分譲地で、住民協定により敷地面積50坪以上、共同住宅不可などの決まりがある高級住宅地らしい。
試みに一軒家で賃貸物件を検索してみたらすごいのが表示された。葛西萬司設計の宝善院三摩耶庵(国指定の登録有形文化財)である。1936年に別荘として建てられた築88年もの。間取り11SDK、檜風呂アリ駐車場無料、内装変更可。月額55万円敷金110万円礼金55万円なり。最寄り駅は江ノ島電鉄線腰越駅徒歩8分か湘南モノレール目白山下駅徒歩10分だが……ご予算に余裕のある方、登録有形文化財に居住する贅沢チャンス☆(`・ω・´)b


候補⑦湘南モノレールに乗って沿線の生活感を味わう
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西鎌倉駅のラッシュピークは朝7:30~8:30頃のお知らせ(`・ω・´)b

乗車してみる前はもっと観光客が利用して首都圏の他の生活路線とは客層が異なるのかと思いきや、どう見ても地元住民の乗客のみなさんと駐輪場の自転車。湘南江の島駅<大船駅で比例する混雑率。生活に根差した緊張感がヴィジュアル系の美の秘訣である(`・ω・´)b 観光客(おれ)はオフピークタイム10時~16時頃がチャンス。


候補⑧湘南モノレールに乗ってレールを見上げる
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ほんとうによくぞこの住宅街にパズルのようにレールがはまってるよなー、という風景

とはいえ湘南モノレール(大船ー西鎌倉間)は1970年3月7日開業のもうすぐ祝☆54周年なので、建物のほうがあとからニョキニョキしたのかもしれない。

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かなりの高低差を急勾配で駅ホームまで滑り込んでくる感じとか、橋脚はけっこう片脚でもいけるのね、とか(`・ω・´)b


候補⑨湘南モノレールに乗って用地取得の労苦を偲ぶ
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目白山下駅ホームから見える片瀬ずいどう全長205mと湘南江の島駅ビル5階にホームがある理由

ずいぶんエスカレーターを上がったところに駅があるんだな、とは感じた。てっきり江の島まで海上レールを設置するためにこの高さなのかと(江の島まで直通きぼう)。
「駅用地の交渉で暗礁に乗り上げ……(中略)……隧道出口と同じ高さであるビル5階(地上約15m)にホームを設置せざるをえなかった」そうだ。
2020年東洋経済オンラインの記事⇒『開業50年「湘南モノレール」なぜ住宅街を爆走?
2021年東洋経済オンラインの記事⇒『買収6年「湘南モノレール」、高い買い物だったのか


候補⑩湘南モノレールに乗って富士山を見に行く
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おかげ(?)で駅テラスから富士山ものぞめるし、湘南モノレールプラレールも展示してあったし(`・ω・´)b


候補⑪湘南モノレールに乗って江ノ電と小田急江ノ島線に乗り換える
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江ノ電江の島駅は湘南江の島駅から徒歩1分ほどだが、片瀬江ノ島駅(竜宮スタイル)までは境川渡って10分かかる

この微妙な距離だから湘南江の島駅寄りが乗降客少ないのだろうな。藤沢市内で乗降客数最少は目白山下駅だそうな。どおりでグランジオルタナティブでかっこういいと思った(`・ω・´)b



湘南モノレール全駅動画


まとめ:湘南モノレールに乗ってなにもしない
11候補挙げてみたもののどうもしっくり来ない。鉄道界のヴィジュアル系は目的そのものになりえると結論付けた。たのしかった(`・ω・´)b
そもそも劇場版『カウボーイビバップ 天国の扉』2001年の懸垂式モノレール(たぶん)のアクションシーンかっこよかったよな、と急に思い出して出かけたのである。遠心力かかるから、なににもつかまらずに立ってるのもスパイクじゃないと難しいけどな(1度しかみてないうろ憶えごめん)。多摩都市モノレール町田延伸も町田市は30年前から東京都にかけあってて無視されてきたから「いらんじゃろ」とおれは思ってたけど、テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』2011年をみて気が変わった。かっこいいな(`・ω・´)b おれは絵描きの感性を信じる。

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多摩都市モノレール町田延伸は懸垂式(サフェージュ式)に決定しました!(ウソ)


2023年12月24日 (日)

映画『枯れ葉』

渋谷ユーロスペースにアキ・カウリスマキ監督脚本の新作『枯れ葉』(原題:Kuolleet Lehdet)2023年をみに行ってきました。上映時間81分。ヘルシンキを舞台に、みんな大好きティモ・サルミネンが撮影しています。『希望のかなた』2017年に監督引退宣言したことはなかったことに!

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コピー「愛を、信じる」

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アキ直筆サイン入り『過去のない男』(2002年)ポスターに天才犬ハンニバル……ではなくダイカット加工チャップリン付き☆

お客層 男女比5:5 往年の映画ファンが多いかなとかってに予想してたけど平均すると50代くらい(現在の日本人の平均年齢約50歳よりはやや上か)
労働者3部作『パラダイスの夕暮れ』1986年『真夜中の虹』1988年『マッチ工場の少女』1989年に続く第4作目……という前情報でみに行ったけど、前半をみてる間はどちらかと言えば敗者3部作『浮き雲』1996年『過去のない男』2002年『街のあかり』2005年の第4作目じゃないか、と感じてた。でも『コントラクト・キラー』(1990年)をみた時のことも思い出してた。
つらい。労働はつらい。労働がつらい。労働もつらい。アルコール中毒もっとつらい。みんな楽しみにしてる(?)バンド演奏シーンはマウステテュトットでよかった。つらくない。1番つらいのは、ウクライナ戦争のニュース音声が背景なのきつい。監督はこの脚本を30時間(内訳:執筆15時間+修正15時間)で仕上げたそうだ。印象に残ったのはアンサ(アルマ・ポウスティ)がスーパーマーケットで買うプレート皿が8ユーロぐらいで157円で計算すると1200円……廉価モデルでもけっこうするな(そこじゃない)。あと、豚に失礼な件である。豚かわいいよね(そうじゃない)。

まとめ:もっと犬を!
心身ともコンディションを整えてからみたほうがいい。『街のあかり』ぐらいのボディブロー。親友の役はヒューティアイネンだし。お互いに年取ったよなと画面のこちらで思う。みんな大好き天才犬(アルマ、偶然か主役と同名)の姿は少ない。労働がつらいので、もっと犬を出してほしかった。具体的には30秒ごとにカットインしてほしかった。ギブミーもふもふ。

パンフレットは質感とフォントがとてもいい。監督インタビュー(カンサン・ウーティセット誌より転載)とホラッパ役ユッシ・ヴァタネンのインタビューと映画館共同経営者ミカ・ラッティのインタビューが特に楽しかった。ヴァタネンいわくアキは「世界的に知られた伝説の監督」(UMA並?)だといい「こんなに国際的に受け入れられたのは初めてなので」と語ってるけど、いや君、『アンノウン・ソルジャー』コスケラ中隊長役で出演してたよね? 超大作よ? 日本の武器マニアが「武器考証がすごい」と大絶賛! なんだけどな。継続戦争じたいの知名度のせいなのか。いや、戦争の知名度なんてないほうがいいからいいか。

『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』(2017年)オリジナル版は3時間

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だれかが大事な写真を貼ったかんじのデザインが新鮮

2023年12月 3日 (日)

東京大学総合研究博物館『骨が語る人の生と死』

東京大学総合研究博物館の本館特別展示『骨が語る人の生と死 日本列島一万年の記録より』をみに行ってきました。

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年季が入って雰囲気ある、というよりは心配になる方向性の廃墟み

東京大学総合研究資料館は1966年発足、建物は香山壽夫建築研究所設計/SRC造/地下1階地上8階塔屋1階/1983年竣工で40年モノ。この入口が北向きで重厚なせいか妙に薄暗くて静か。お顔はキュート。

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そんな滅亡した国家の博物館跡廃墟に眠る死体をみに来ました(脳内ロマンス)

入館むりょう。日祝休館で貸出中表示があるところが大学である。いわば研究作業の透かし見的施設、、、かな。平日のお昼間は社会科見学ぽい中学生グループとシニア層個人(おれ含む)しかおらず、ゆっくりできた。
入口すぐは学術標本コレクションである。小さな「撮影禁止」マークあるもの以外は撮影可能。縄文時代後期の貝輪や古墳時代の埴輪、昆虫、鉱物、剥製、植物、サンゴ、骨、道具、レリーフ……、亡国最強の死体愛好家集団がいた廃墟さいこうである(まだロマンスつづく)。

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こちらは「チョウ類の全上科・全科/翅の形・色彩の多様性」

なんというか並べ方(分類)が研究脳だよな、と感じながら観覧した。

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画右端はキリンの骨格標本

多摩動物公園に1971~1985年まで在籍したキクタカという個体らしい。キリンは生きてる姿もかっこいいが、死して骨だけになってもなおかっこいい。

2階の海外学術調査エリアは撮影禁止だったけど、シリアの発掘調査等をまとめたスライドも流してた。シリアの土、赤いな。西アジアの政情不安により2011年から中断。で、ネアンデルタール人の頭骨のレプリカが成人と子の2種並べて展示されてたけど、、、大きい。写真や図でみたことあるし容量が大きかったとは読んでたけど、立体を近くでみると巨大だ。奥行きがたっぷり。しかもイケメン(男女問わず、左右均衡性が高い気がすればそれ)だ。絶滅する前にひとめお会いしたかった(´・ω・`)ショボーン

UMUTオープンラボの見どころ:ネアンデルタール人の頭骨のレプリカ(撮影不可)


人類進化学による骨の解読『骨が語る人の生と死』は動物骨格標本群の奥に展示されてた。やー、よかった。張りつきで楽しんだ。
第一部:骨が語る「生」……縄文人のブ太い上腕骨、縄文人の外耳道骨腫、江戸時代の鉄漿跡が残る歯など
第二部:骨が語る「死」……古墳時代の墓室内配置再現、江戸時代の埋葬など
第三部:病との闘い……それぞれ、がん/梅毒のあとが残る頭骨と結核で変形した脊椎骨
頭骨で最も印象に残るのは歯並びである。以前読んだ馬場悠男『「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか』2021年で食生活の変化で顎が細くなり歯並びが悪くなったと書いてあったやつを流れでみられてよかった。鎌倉時代まで見事に歯並びきれい。江戸時代で悪くなった、といっても現代っ子どもよりよほどきれい。著者の方は約10年前のナショジオで小顔信仰(?)を不安視してたがこの10年で悪化したとしみじみ感じてる。

せっかくなのでおれが思う見どころ4点を挙げたい。

見どころ①縄文時代晩期の抜歯と叉状研歯(さじょうけんし)
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パンクファッションにもほどがある女性の骨。これで歯の神経(歯髄)は避けられているのだろうか。削るときも痛かったろうけどその後もずっと痛かったんじゃないかしら。麻酔ないよな。でも現代人も陰部にボディピアスあけるやついるから(ずっと痛いらしい)パンクスは時空を超えて仲良くなれそう。

見どころ②奈良・平安時代には空ケース
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古人骨の発見例が少ない時期をあらわすためにわざわざ空ケースを展示してた。グー☆ 薄葬思想と火葬の広まりということが書いてあったが、そんな暇も体力もなかったんじゃないかしら。『羅生門』(虚構)時代だもんな。

見どころ③鎌倉時代の箸
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鎌倉時代のひとたちから出っ歯が顕著になる件「箸を使って食事して前歯の咬耗が減ったせい」を示すために若宮大路で出土した木製箸を展示。鎌倉市内で大量に出土するとのことだが粘土層からだろうか。地下水が豊富じゃないと有機物原型をとどめないのに大量か。そしてどういう保存処理をしてるのかも知りたかった。いずれにしろ源頼朝・北条政子夫妻~足利尊氏・赤橋登子夫妻まで鎌倉時代の諸兄姉がむしゃむしゃしたお箸いいな、ほしい。

鎌倉時代といえばまな箸による演舞(?)が武士の嗜みだった時期だけどそちらは出土してないのだろうか。食事用の箸より長かったイメージあるけど(現在の菜箸や盛り箸のイメージ)、一緒くただったのか。宴席の前にかなり練習もしたらしい。けなげ。
小泉和子『道具が語る生活史』1989年による、19世紀に入るとぱったりと使われなくなったという「まな箸」についての記述「当時の祭りは生産の守護神である御食津神(みけつかみ)に生贄を捧げたのち、共同体構成員全員で共食するというものであったから、神に捧げる神聖な生贄を料理する際、人間の手で触れて穢さないために用いたのが最初だったと思われる。ところが、これは中世に入ると一種の芸能に変化する。というのは古代から中世にかけての料理はほとんどがナマで、魚でも肉でも刺身で食べていたため、宴会といっても料理そのものに豪華さはない」そこから室町時代には包丁師の家元制度まで発展したらしい。鎌倉時代の政には箸がだいじ……だったかもしれない。

見どころ④鎌倉時代共同墓地の武器による損傷がある頭骨
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それぞれ刀、鈍器、刃物、槍と推定された傷跡が接合により復元され紙片でマークされてる。かつて「前浜」と呼ばれた由比ヶ浜材木座から大量に出土した人骨のみなさんである。はじめまして! 刀傷があることから新田義貞軍による鎌倉攻めの戦死者かという話だ。鎌倉時代市中で何度も合戦はあったけどお寺の改葬記録等が根拠らしい。となりに経文らしき文字が墨書きされた頭骨片やクジラやサザエもいっしょに。

まとめ:死体をみてると落ち着く
人類進化学者にとって古人骨は労して発掘した資料であり試料だが、一般の現代人にとっては鑑賞対象であり精神安定剤である。ホラー映画に曝露療法と同様の効果がありストレス耐性があがるという研究があった(うろ憶え)。そうは言っても、死臭はおもに嫌気性細菌による生成ガスなので高濃度で吸い込むと人体に有害であり無防備にそこらへんの腐乱死体(人畜問わず)には近づかないほうがいい。しかし埋められ骨だけになり再び起こされ洗浄保存処理され骨片注記から組み立て調査研究された死体なら顔を近づけても問題ない。ずっとみてられる。話しかけたいぐらいである。ねえ、仏菩薩の約束した浄土は見つかった? まさか大学の資料館に収蔵されてこんなに明るい照明を浴びせられておれなんかに鑑賞されて怒ってない? ねえねえ。



馬場悠男『「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか』2021年


小泉和子『道具が語る生活史』1989年



予告編

2023年10月23日 (月)

大和市郷土民家園

大和市郷土民家園へ行ってきました。

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小田急江ノ島線鶴間駅西口からスタート

西口を出て南西方向に泉の森をめざして歩く。

ここで突然だが、南北朝時代(建武の新政期)の話をしたい。1333年6月~7月頃に足利直義が恩賞として地頭職を拝領した目録に「相模国弦間郷」がある(「比志島文書」より)のだ。相模国弦間郷……ここ! 直義の聖地(色々ちがう)。
大和市的には大和市下鶴間(成城石井の大和第3セントラルキッチン所在地)、相模原市南区上鶴間、町田市鶴間(町田市南端・スヌーピーミュージアム所在地)が弦間郷として1つだったんじゃないか、ということだ。相模原市&町田市の間には蛇行した境川があるので、川の形から「弦」だった説。暴れ川地帯に「鶴」の字を使う慣行がいつからはじまったのか知らないけど、あとで鶴字に変化したのか。

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森永エンゼルデザート本社工場(チョコモナカジャンボ製造中)を通過

平地で見通しがきかないせいか、不安になる。本当にこの先に水源地ある?

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さり気ないヤマトンがかわいい電柱標識を左折

ヤマトンは大和市公式キャラクターで「泉の森で生まれた葉っぱの妖精」♂である。手に持ってるのはナルト🍥に見えるけど野菊。ゆるキャラグランプリエントリー時は最高で50位とかだった気がする(うろ憶え)。ヤマトンはおっとりが魅力なのでイケイケどんどん勢とは一線を画してたところが好感度高いので知名度などいいのだ。癒し系リーフ。そんなヤマトンの生誕地へGO!

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泉の森入口に到着

駅からここまで15分ほどだった、思いのほか近い。この石は茨城県大和村から寄贈された御影石だそうだ。

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予想以上に森だった

よくある「森」と名付けられた公園かと思ってきた。どちらかと言えば都市計画上「公園」に分類された森だった。足元が湿ってるし樹高が高いし日中でもスズムシやコオロギの大合唱だし微妙にセミも鳴いてるし鳥も鳴いてるし頭上からいろいろ降ってくるし(体に当たったのはどんぐり)、、、しかし南側に厚木基地滑走路が近いため離陸直後の飛行音に、敷地を分断する国道246号線の車両走行音が響き渡るというカオスな音世界だった。
引地川源流(河口は鵠沼)の森に人間のせめぎ合いを感じる。

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鬱蒼としております

ぜんぜんたどり着かない……、ほんとうにこんな深い森の奥に民家なんてあるのだろうか(疑心暗鬼)。

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あった!!!

入口から30分かかった。道の選択をまちがえたのだろうか。足元が乾いてるって文明の利器だ(大げさ)。

大和市郷土民家園
開園9時~16時、月曜&年末年始休み、入場むりょう、飲食禁止。

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旧小川家主屋

なんて茅葺ききれいなんだ、移築復元担当者天才か……! と感動してたら、2021年に岐阜・高山の茅葺き職人さんにより御殿場産ススキを用いて葺き替え工事が行われたそうだ。これでも2年たってるらしい。江戸時代中期に創建された上和田の久田(くでん)集落の寄棟造住居。晴天のきれいさもいいけど、雨の日もきれいなんだろうなー、と思った。

「藁葺きや杮葺きはとても美しいのだが、法律で規制されているために都市部では実現できない。」
吉田鉄郎『日本の住宅』1935年



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傘立てが覆ってあるのグー☆

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靴脱いであがれる大盤振る舞い(大事にあがる)

ワークシートも置いてあった。親切☆

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絵のような景色がそこに……!!!

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つづいて旧北島家主屋

江戸時代末期に創建された下鶴間公所(ぐぞ)集落の入母屋造住居。旧北島家のほうは2008年に葺き替えたらしい。この辺りで盛んだった2階が養蚕エリアになってるやつ(わくわく)。
ここで突然だが、町田の話をしたい。原町田の脇本陣・武蔵屋を営んでた渋谷家という旧家があり、1881年に政治結社・融貫社が置かれたことでも有名だが(歴史ファン界隈で)、その一族である渋谷三郎(のち坂本もしくは阪本三郎、1867~1931年)の姉の嫁ぎ先が養蚕豪農の「北島家」という話だったのだが、……もしかして、ここ? 別家? なお渋谷三郎は樋口一葉の婚約者(破談)だったことで有名な方である(文学ファン界隈で)。
ちがったとしてもあの時代の養蚕農家みれるの嬉々!

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機織り機や糸車や桑切包丁等も展示

それにしても内の暗さと外の眩しさが天才である。夏に涼しいように造作された実用の結果の途中に審美性がなかったとは思わない。

「事実、日本座敷の美は全く陰翳の濃淡に依って生れているので、それ以外に何もない。」
谷崎潤一郎『陰翳礼賛』

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あがれないけど屋根裏をのぞける

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まるで自宅に帰ってきたかのようなしっくり感(壮大な勘違い)

風が気持ちいい。かわいい蚕と一緒にここに住みたい。

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旧北島家から旧小川家をのぞむ

まとめ:保存状態が良好で屋内に上がって体感できる上に道具類の展示も見やすく楽しかった


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246裏の陰翳

2023年9月18日 (月)

鎌倉市鏑木清方記念美術館『清方×文学ー紅葉への憧憬、鏡花との友情ー』

鎌倉市鏑木清方記念美術館で開催中の特別展『清方×文学ー紅葉への憧憬、鏡花との友情ー』でファンアートの傑作をみてきました。

噂は聞いてたけど小町通りの人出すごい。普段ならオフピークタイムを狙うけど、観光客も修学旅行か社会科見学か遠足の子どもも地元住民の方も揃う例大祭シーズンだった。4年ぶりに従来通りの規模だそうでにぎやかじゃないと逆にがっかりだろうしよいと思う。

それにしても、こんな騒がしいところに晩年の鏑木先輩はお住まいだったのかしら? 鎌倉に暮らした1954~1972年はいまほど混雑してなかったのだろうか。

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路地に入ると急に人影まばら

これが雪ノ下の人気の秘密か。

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可憐な作りの美術館入口

鏑木清方(1878‐1972年)、東京神田生まれ。
美術館公式説明「明治から昭和にかけ活躍した近代日本画の巨匠。粋と品格をあわせもつ美人画で知られ、市井の人々の生活や文学に取材した作品も多く描きました。1998年、晩年を過ごした鎌倉雪ノ下の旧居跡に記念美術館が開館しました。」
数多くの門下がいて、最近人気急上昇ちゅう(?)の川瀬巴水(1883~1957年)もその1人。戦中に入っても帝国芸術院会員にもかかわらず美人画と花鳥風月をしれっと描きつづけたひとである。おれ随筆読んだことなかったので読破予定リストに加えておいた。

『一葉女史の墓』1902年をみにいったのである。図版でしか知らなかったけど、あれ、ファンアートの傑作なんじゃないかと急に気がついて。鏑木先輩といえば東京国立近代美術館所蔵が多いイメージあるけど、この作品は鎌倉所蔵である。昨年の没後50年大規模回顧展で出品あったらしい。
もともと『たけくらべ』を暗唱するほど愛読してた鏑木先輩は、泉鏡花『一葉の墓』(1900年)に触発されて墓を訪れた際に美登利の幻を見てスケッチし描いたという。のちにご本人が「私生涯の制作の水上」と言ってたことが嬉しい。
布表現の巧みさ、足元に散らばる落ち葉の透け感(真冬の幻ということ?)、線香から立ちのぼる煙さえ神秘的である。なによりでっかい! 傑作である。大きさは128.7×71.0cmで画面いっぱいに人物を置くと等身大とまでは言わないけど存在感ある。
日本画なのでむろん画布は絹本である。日本に養蚕信仰があることはご存じだろうか。蚕影神社や金色姫伝説とかが有名どころだけど、そもそも蚕農家の担い手(ほぼ女性)たちは蚕を「亡くなった女性の生まれ変わり」として大切に育ててたのである。亡くなった女性たちの生まれ変わりと信じられてきた蚕繭から生まれた絹本のうえに、すでに死者となった一葉(樋口家)の墓と現世に1度も生まれたことのない美登利の姿が描かれてるのである。感慨深いな。

うっかり出品リストもらい損ねたので、うろ憶えで申し訳ないけど他の1枚1枚1筆1筆にも美が宿ってた。美意識の鬼(いや神?)みたいな泉鏡花(1873~1939年)と一緒に仕事してたんだもんなー、鏡花といえば装幀は小村雪岱(1887~1940年)も人気高いし。おしゃれめがねってこうゆうことか(ちがう)。
鏑木本人と泉鏡花が向かいあって『三枚続』の打ち合わせしてる下絵(スケッチ?)もよかった。たしか50代頃の作品で舞を題材にした『布ざらし』の色も吸い込まれるようなみずみずしさだった。
ほかに『金色夜叉の絵看板』1903年や『金色夜叉』『日本橋』挿絵原画(1947年)東京国立近代美術館蔵もほんと状態がきれい。版画下絵の細かい書き込みの文字の流麗さもいい。大満足である。

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画像はポストカード

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仕事場復元は撮影可で中央に「鏡花」染め抜き手ぬぐいが置いてあった

2023年4月30日 (日)

町田リス園⑮

春のリス分を補給しに、町田リス園へ行ってきました。

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シマリスはステップを踏んでお元気そうでした

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日除けが新しくなってた(たぶん)

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うさぎの食糞(盲腸便)について一言で説明するマーブルさん(かわいい)

さっそく1皿100円のおやつ(野菜)をさしあげた。

マーブルさん動画1

人参は要らなかったみたい

マーブルさん動画2

レタス(いやキャベツ?)は気分だったみたいでよかった

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放し飼い広場では絶賛食べ放題ちゅう☆ケヅメリクガメのじゅんこさん(かわいい)

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そこそこ腹減りモードだったようでヒマワリ種(販売おやつ)受け取ってもらえた

タイワンリス動画

かわいい爪で傷だらけになるのでお肌は露出しないほうがいいですよ


今日の一枚:

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かわいい顔でミトンキープしてる風ですが爪だいぶ鋭い(もちろんかわいい)

2023年3月22日 (水)

泰巖歴史美術館『家臣たちの戦国時代』

町田駅近くにある泰巖歴史美術館へミニ企画展『家臣たちの戦国時代』をみに行ってきました。

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片流れ屋根の軒ゼロ窓ゼロ亀甲柄建築

展示されてる太陽コレクションは山中泰久代表(町田市内にある不動産住宅建設業・太陽グループの方)が30年以上かけて個人的に蒐集した史料で、信長の戒名「総見院殿贈大相国一品泰巖尊儀」と、「泰」の字が代表のお名前に入ってることもあってつけた館名だそうだ。織田信長コアファンが織田信長が好きすぎて美術館を築城☆ ファンダムの最終形態☆ とかってにしみじみしてる。

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いまからでも入り口にポスター用庇付きフレームを設置したらよいと思う

一般1500円。館内撮影は復元天守・松図を除いて禁止。鉛筆使用のみ可。
1階入口すぐに信長ご本人の肖像画と位牌と刀剣が恭しく祀られてるんだけど、この函は一体……、という豪華な誂え。隣には年譜と生涯全戦闘記録を勝敗星付きで掲示。明確に圧倒的に信長贔屓なのおもしろい。戦国のボンバーマンこと松永久秀は当然のごとく「爆死」と記載される。
2階から安土城天守の屋根部分がみえる(撮影可)けど、熱田神宮の信長塀再現(撮影不可)が地味によかった。桶狭間の戦い勝利祈願成就奉納という点でも、信貞ジジの津島支配、信秀パパの皇居修理費4000貫(現在の4億円以上と推定)献納といった織田家お家芸とも言える財力外交を信長が継承したという点でも重要と思うし、モノとして塀いいな。そばにビデオ鑑賞の椅子がある都合上撮影不可なのかしら。
19分間の映像はナレーション進行ドラマ仕立て。肖像画を所蔵してる信長・謙信・信玄は史料をそのまま使用、それ以外の武将たちはイラストである。クオリティにムラがあるのでもしかして館長自らが描いたのでは……? という絵だった。なにがムラかというと、「これ描いたひと、織田信秀と今川義元と松永久秀のこと、好きじゃないだろ」というお気持ちのムラを感じた。今川と松永は嫌いでもいいけど、信秀パパはいくら史料少ないからってもっと親身に描こうよー、と思った。意外に足利義昭は好きっぽい。イラストレーターの方が描いたのかもしれないけど。みどころ☆
3階はミニ企画展『家臣たちの戦国時代』を含む古文書全般。上杉家か直江家の書状の紙が高級そうなうえに、ゆったりと文字を配置してて「あれ、もしかして超セレブ?」という印象。斉藤道三の書状がメリハリの鋭い神経質な文字で書かれててイメージ通りで見入った。戦国時代だと原則、祐筆(秘書・代書係)が書いて、武将本人は花押(自筆署名)のみだったはずだけど。祐筆たちも重要人物よね。
4階は火縄銃コレクション、水平360度鑑賞できるガラス箱入り甲冑、刀剣、屏風など。
5階は待庵再現に茶道具コレクションと盛りだくさん☆

ランキング形式でお気に入りのみどころを説明したい。

みどころ第3位:火縄銃コレクション
種類別長さ別に取り揃えられてて楽しい。馬上からこれ撃ったりもしたの? 厳しくない? とゆう重量感。記憶違いでなければマスケット銃も展示してあった。長い。暴発事故多かったろうな、とゆう長さ。

みどころ第2位:北条氏康等詠草(1560年)
ミニ企画展『家臣たちの戦国時代』の書状全般楽しかったけど、とくに北条氏の歌会の記録よかった。若き日の北条氏照(第4代当主北条氏政の弟、八王子城および滝山城城主・八王子の地名の由来となった)も参加☆ 1590年には氏政・氏照とも切腹して100年続いた小田原北条氏滅亡だもんな。しみじみ。

みどころ第1位:来国光銘の太刀(重要文化財、在銘は鎌倉末期~南北朝時代)
刀剣コレクションは江戸時代に製作された拵えの豪華さとか白鮫のきれいさとかがもはや見劣りするほどの来派の太刀の輝き! もしも1点だけ地鉄の組成異なるんですよ~、と言われたら納得するぐらい素材感ちがう。おれ、山城伝と聞けば宮中や将軍関係の実戦向きではない優美な姿という思い込みがあったんだけど(時代や流派刀匠によって豪壮な作品あるそうだ)、優美でも豪壮でもなく神聖である。もちろん殺人に特化した武器でまちがいないんだけど。ご神体にするために作刀したのか、それともこのハイクオリティでまさか平常運転なのか……、来派の呪術っぷりこわい。

所要時間:映像鑑賞込みで1時間ちょっと

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ドラマティックな照明に信長愛を感じる

2023年2月23日 (木)

野毛山動物園26

そら分を補給しに横浜野毛山動物園へ行ってきました。

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晴れて寒風が冷たくて耳が痛い日でした

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アミメキリンそらの短毛(冬毛?)がボサボサ鬣が波打ってた(安定のかわいさ)

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ところで注意看板が増えて「大声はやめましょう」とあったので、もう地面に忍者イラスト描いたらいいと思う

とくに真夏と真冬は寝姿(気候が厳しいため展示場で休んでる時間が長い)が見どころ=シャッターチャンスなのに、起こしたら台無しだぜ! ということを説明したい。

①アビシニアコロブスの寝姿
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ちいさい爪がキュート♡

②アカエリマキキツネザルの寝姿
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あえてヒーター付き小屋の外で丸まっててラブリー♡

③グリーンイグアナの寝姿
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展示場の角に顔を突っ込んでてチャーミン♡ (ちょっと起こしてしまった)

④ニホンツキノワグマの寝姿
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ハンモックの上で寝息を立てて無防備かと思いきや爪が鋭くてクール♡

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隙間からサンペイと目が合った……!

目を開けたまま寝てるのか、寝息を立てたまま寝ぼけ眼を開けたのか不明なサンちゃん(どちらにしろ野性かわいい)。

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お隣のコマチさんは起きてて丸木をテーブルみたいにして座ってた(お行儀よしかわいい)

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寒風をものともせずに余裕で寛ぐコマちゃん(屈強かわいい)


いつでもかわいいコマチさん


まとめ:寝てても起きててもみんな無限かわいい

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お餅入りおしるこにして正解でした

2023年1月30日 (月)

『藤子・F・不二雄のSF短編原画展』第1期

神奈川県川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムへ『藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―』第1期をみに行ってきました。

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向ヶ丘遊園駅のドラえもん先輩、本日も輝いております♪

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駅前のローソンでチケットおとな1000円を購入

COVID-19流行発生後に入館時刻が1時間刻みになったがシステムは変わらず。たとえば入館指定12時のチケットは当日12時までLoppiで購入可、13時まで入館可。向ヶ丘遊園駅から徒歩16分なのでのんびり歩いても間に合う。

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レジェンドチンプイ先輩とマイチンプイとのツーショット撮影等する余裕あり

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ドラちゃんの手がラブリー☆

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久しぶりでわくわくします♪

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エントランスのヒョンヒョロうさぎにかぶりつき

これでもフィルターを付けて反射軽減したがガラスBOX撮影の難易度が高い。

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しかたがないのでこうなった

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足がキュート♡

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F先生とヒョンヒョロ扉絵ショットも気に入ってる

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カムカムキャット調ドラちゃんが多言語で「ようこそ」と言ってるBOX

⇒4月18日追記
こちらカムカムキャット調に美術館が独自アレンジしたドラちゃんではなく、コミックス第37巻収録『カムカムキャットフード』で元祖ラーメン富士の店主にもらわれた子ネコでした。公式ブログを読んで誤りにいまさら気付きました。謹んでお詫び訂正申し上げます。
おれの脳内でずーっと黒猫だったため全然気づかなかった。読み返したらベタ塗りではなく縦線=ドラえもんブルー色の子ネコ! おしゃれ! でした。ドラちゃん顔の黒猫でも超かわいいと思ってたんだけどね……(未練)
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多言語には宇宙語も含まれる

入館前に大満足でチケット代分の元は完全にとったので帰ろうか迷った。帰らなかったけど。

※撮影NG※
1F展示室Ⅰ特別展示『藤子・F・不二雄とドラえもん』
2F展示室Ⅱ『藤子・F・不二雄のSF短編原画展―Sukoshi・Fushigiワールドへの招待―』
Fシアター:開館10周年記念『ドラえもん&Fキャラオールスターズ すこしふしぎ超特急』

結局のところ、印象が強いのはドラえもんアニメ制作現場(宛名の「柴山様」は芝山努監督だろうか)へのF先生からのメッセージ「ギャグ不足です」「現場頼み」だろうか。ギャグ不足!
SF短編原画展の第1期は『ミノタウロスの皿』(1969年)推しなのだが、終盤まで展示したほうがいいんじゃないかと感じた(見逃しだったら謝ります)。第2期展示予定の『ヒョンヒョロ』(1971年)はぜひラストカットまでみせてほしい。おれの記憶違いでなければ、新宿駅西口地下コインロッカーにしか見えない背景が描かれた『間引き』(1974年)の原画がみたかったが、それはなかった。むねん。
Fシアターは上映を待つあいだに入口デジタルサイネージで流れる歴代ドラえもん映画ポスターがいい感じで、みんなのひろばで流れるアニメOP・EDもいい感じだった。

※撮影OK※
屋上はらっぱ&みんなのひろば

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土管とドラちゃん

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Qちゃんの中身

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植物星大使閣下になる前のキー坊

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ガチャガチャ本体もアイテムもかわい

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ミュージアムショップで兎を探したが、ヒョンヒョロうさぎはトートにしか見つけられなかった……

まとめ:べつに兎推してない
ウサ耳のドラちゃんもかわいいんですよ、かわいいけど……ちがうの。兎年だからって短編原画展だからって、まさかヒョンヒョロ推しでグッズいっぱい作ったりしてるんじゃ……なんてマニアックな……なにしろここが公式だし、と期待して行ってみたが早とちりだった。第1期は『ミノタウロスの皿』推しだし『ヒョンヒョロ』は第2期以降展示予定なの訪問時点で知ってたけど、でもでも兎年だしもしかしたら……、と思っちゃった。勇み足もしくはヒョンヒョロホイホイである。記事執筆時点では第2期で原画展示予定とカフェメニューのケーキとグッズ発売アナウンスされてる。ヒョンヒョロケーキ!

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大長編ドラえもん13『のび太とブリキの迷宮』タップ、SF短編『ヒョンヒョロ』うさぎちゃん、、大長編ドラえもん2『のび太の宇宙開拓史』チャミーのたぶん兎トリオで縁起かつぎ

タップとチャミーがグッズ化されないのは原作とアニメと新作でキャラクターデザインにそれぞれ変更があったせいだろうか。正直、チャミーの脳内イメージが安定しないもんな。うそ、みんなかわいくて大切なFキャラクターズです。

2023年1月 4日 (水)

こどもの国の建築めぐり

横浜市青葉区奈良町と東京都町田市三輪の都県境にまたがる多摩丘陵の雑木林につくられた児童厚生施設「こどもの国」へ建築鑑賞に行ってきました。1965年5月5日開園の57歳☆

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赤い大屋根がシンボルの入口。おとな600円。

今時季の休日はスケートめあての方が多いようだ。そちらは入園券+スケート入場券+貸靴券セット=おとな1500円。

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フラワーシェルターはこどもどうぶつえん内にあるので自販機でおとな250円。

昔はなかった気がするが、いつのまにか動物たちに囲まれてた。ヨドコウ物置に箱入りな券売機の哀愁よ。


①黒川紀章『フラワーシェルター』1964年7月竣工

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急斜面の高いところに位置する開いた花

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斜面の中腹に位置する閉じた花

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開いたほうのフチに腰かけると足元にアミカケ模様、、、というか、なかなかにズタボロ

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58年間1度もパーツ交換されてないらしい、、、メタボリズム(新陳代謝)どこいった

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閉じたほうで休憩(休憩所なので)するとこんなかんじ

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「中央に水を飲む器具」と書いてあるが、この花芯状のやつ水通ってる?

子どものころ、この3本とも高さの異なる手すり(だと思った)で写真を撮った気がする、、、気のせいだったかもしれない。
現存しない『セントラルロッジ』のモノクロ写真みるとフロア照明の高さがバラバラで、『アンデルセン記念館』の台座も高さに変化がある。リズム。




②イサム・ノグチ『アーチ型エントランス』1966年

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トンネルを抜けるとそこは……

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廃墟だった(おしゃれ)

開園時間ちゅうのこどもの国で間違いない。北西エリアは午後になると日陰になるうえ、温室が閉鎖中なうえ寒さで人影がなかったようだ。スケートリンクや動物園のほうは影あった。


③イサム・ノグチ『丸山』1966年

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コンクリート製で内側はなめらか

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のぼって滑ることができる

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横方向にも貫通してる

滑り台なんて何十年ぶりかしら……と思いながらいそいそ中に入ったら……あやうく詰まるところだった。直径80cmの穴におとながバッグ背負ったまま入るべきじゃなかった(鈍い)。滑り台における子どもの遊具事故はランドセルやバッグ、服のフードやコードをひっかける事例が多いことを外に出てから思い出した(ちょう鈍い)。よい子は荷物を入り口のコインロッカーに預けるか、そこらに置くかしてから遊んでね☆


④イサム・ノグチ『オクテトラ』1966年

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閉鎖中のおしゃれ温室の向こうで夕日を浴びて輝くオクテトラたち

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コンクリート製遊べる彫刻その2、しかしどうやって遊ぶのが最適解かわからない

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中に入ればいいのだろうか(座り心地ちょう硬い)

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積んであるほうは中が貫通してた……難易度! 子どもの身体能力を高く設定しすぎ(信じすぎ)な気がする


⑤浅田孝『皇太子記念館』1972年(2021年大規模改修後は平成記念館)

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大屋根の下は遠足の雨宿りにぴったりなフリースペース、地階は多目的ルームにリニューアルされた(ピカピカ)

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だれもいない

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そこらじゅうに設置された水飲み手洗い水栓が便利でおしゃれだった

ここで残念ながら時間切れ。『ふれあいまなび館』で施設の資料展示をみたかったのだが、むねん。情報が足りないままだがお気に入りの写真を説明したい。

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レンガ売店のトイレ横休憩所の屋根がおしゃれだった

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閉鎖中の温室窓がおしゃれだった

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110mローラー滑り台の廃墟感(現役)がおしゃれだった

なぜ時間切れになってしまったかというと、羊と子牛がかわいかったからである。しかたない。



頭突きする羊がかわいかったせい


鑑賞のまとめ:ここは、戦中にこどもだった大人たち(建築家彫刻家上皇夫妻含む)が描いた優しい夢の残骸なのだ。なぜ残骸なのかというと、現政府がせっせと戦争しかけようと皮算用してる真っ最中だからである。どこで間違えたのだろうか。なにがいけなかったのだろうか。なにもかも間違いだったとすれば、やはりここは夢の残骸に思う。またバカみたいに弾薬庫に逆戻りだ。

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旧日本軍の東京陸軍兵器補給廠田奈部隊填薬所時代の弾薬庫の換気塔



おまけ:850円払わなくても鑑賞できる黒川紀章作品

町田駅ターミナルプラザの『シティゲート』1983年10月

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南北に沿って設置された作品を東から西にのぞむ

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暗くなるとライトが点く(写真は2019年末のイルミネーション)


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こどもの国のクリスマスリースは惜しげもないビッグサイズで夢のようだった

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