2015年8月15日 (土)

相馬野馬追祭④

今年も7月最終日曜日に、福島県・南相馬市の相馬野馬追祭(そうま・のまおい・まつり)へ行ってきました。
2012年⇒相馬野馬追祭へ行ってきた
2013年⇒相馬野馬追祭②
2014年⇒相馬野馬追祭③

お祭りは全3日間、【1日目】宵乗り、【2日目】本祭り、【3日目】野馬懸(のまがけ)、とお馬&武士づくしな神事となっております。作者は本祭りのみの見物であります。

1 3
東京駅のドーム屋根                            サクッと2時間弱で福島駅に到着

駅からさらに2時間半くらい(道路はちょう混雑)で目的地の原町区・雲雀ヶ原祭場地に到着☆

5
本陣山の山頂から西方をのぞむ

7
祭場地の南側は中ノ郷&小高郷&標葉郷の纏

9
祭場地の北側に宇多郷&北郷の纏(木でなにも見えないけど)

11 13
ちなみに山頂には郷大将&軍師&総大将&副大将のためのマイクとお席(パイプ椅子)用意 車庫(正しくは仮屋)ではすでにご到着の太田神社と小高神社の御神輿が、中村神社さまをお待ちかね

15
お馬のための水桶もあります

予定では 9:30お行列開始 11:00お行列雲雀ヶ原本陣到着&式典執行
でしたが、実際は12:00ごろに国唄『相馬流れ山』を謡いました。

相馬流れ山ナァーエ ナァーエ(スイ) 習いたかござれナァーエ(スーイスイ)
五月中の申ナァーエ ナァーエ(スイ) アノサお野馬追ナァーエ(スーイスイ)
枝垂れ小柳なぜよりかかる いとど心の乱るるに
手綱さばきもひときわ目立つ 主の陣笠 陣羽織
武蔵鐙に紫手綱 乗せて見せたい 若殿を
青い野馬原一夜のうちに 花が咲いたよ 騎馬の旗
籠手をかざして本陣山見れば 旗や纏や 鳥毛の槍も春霞
起きてたもれや乗手も駒も 鳴るぞ法螺貝 陣太鼓

法螺のひびきとあの陣太鼓 野馬追祭りの勢揃い
お別火なさるも弓矢のならい お待ちゃれ野馬追 過ぎるまで
あいが切れます みあせて参れ せくな若武者 お先乗り
あがるのろしに心もおどる 主の緋縅どこじゃやら
追いつ追われつ強者どもが やれ待てその旗尋常にあらず 返せ七坂七曲り
駒にまたがり両手に手綱 野馬追帰りのほどのよさ
駒をつないで社の庭に あがる凱歌の流れ山

全詞けっこう長い。でもいい詞だな、とおもって割愛できなかった。この謡が生まれたときの景色と、いま目の前にある光景がいっしょ……いっしょではないけど。とりあえずこの詞、なんだかすごく嬉しそうだよね。

陣螺の音色「ブ――――――、ファ―――――」(←ほかのひとにはこう聴こえていないかも)
祝詞「(中略)相馬野馬追を立派にやり抜くことが復興のさらなる進展につながることと確信し、騎馬武者に今年も例年以上の奮闘を期待する!」
第33代相馬家当主(もと相馬中村藩・藩主)相馬かず胤公のご長男(第34代)相馬みち胤氏が総大将、さらにご次男・相馬きよ胤氏が副大将? (遠くて姿が見えなかったし、アナウンス聴き取れなかった。ちょうむねん)ただ、「お迎えし!」という感じでちょう重要事項であることは伝わってきた。
※今年、相馬きよ胤氏が標葉郷(浪江町・双葉町・大熊町・葛尾村)から出陣(正確には下命によりお行列に合流)したのは伝統的に異例中の異例だったらしい。相馬家ご兄弟にとっては、伝統もだいじだけど、ヒトがだいじってことを示したようにおもう。

騎馬武者&徒士ふくめ954武士? (うろ憶え)
祭場地の入場者数=見物は過去最高5万2千人、沿道には6万3千人もいたらしい 常磐道全線開通したからかな

見物層 男女比5:5 年齢 平均すると50~60代? おもに目につくのは中高年とチビッ子(ファミリー層) さらに変化としてはアジア系外国人観光客っぽいひとが増えた(在住・在勤・留学生の可能性もあり)

12:15ごろ 甲冑競馬、陣羽織姿(螺役騎馬)の4~5頭立てからスタート

19 20
武士(もののふ)のみなさんは左肩に筆書き名札つき        左から軍者・軍者・勘定奉行さんです

ちなみに役職(責任者)になってしまうと競馬や争奪戦には参戦できないそうです。

21
競馬後は羊腸の坂(ウネウネ)をもちろんお馬で駆け上がり、山頂の賞典軍者さんに褒賞をもらいます

23
ちなみに発馬所は白矢印、ピンク矢印は待機でグルグルしている騎馬武者のみなさんです

25 26
騎馬武者さんのお背中をじっくり見ると、旗指物は甲冑の専用金具にとりつけた上で晒布でカラダにグルグル縛ってあった……うわ、たいへんだ

27
騎馬武者は基本的に若人であり、また女の子もバリバリ駆けております

29
ケガしないように(ヒトもお馬も)がんばって☆☆☆ ←晴天にお願い

31
息が合わずにお役から「待った」がかかったりもしたが、甲冑武者さんたち無事スタート!

33

35gif
ぜんいん、ちょうはやい!

今年は馬場がよく乾いていたせいか(砂埃かなり舞う)お馬の足取り軽やかだわ。それとも武者さんたち、練習そうとう頑張ったのかな。この回だけじゃなくて、いままで観たなかで(2012年~)全体的にいちばんスピードはやかったんじゃないかなー。やー、かっこよかった~☆

37
外周は1000m

39
お、2番手が1位を抜いて戻ってきたぞ

41
最後までけっこう接戦だ

43
審判席前(ゴール)で鞭をかかげる余裕を見せた彼が1着!

45
ほかの武者さんらもぞくぞく到着☆

10頭立て10回が基本だけど、今年はそれぞれ7~8頭立てで8回もやらなかったかも。ちょっと少なめ。

47 48_2
羊腸の坂のスキマをぴっちり埋める見物たち      ブルーシートで機材をガードしている事務局(アナウンス部)です

13:15ごろ 神旗争奪戦スタート

49
のろし=花火(1発につき御神旗が2本入っている)打ち上げ係のかた

51 52
青の御神旗と赤の御神旗                          こっちは黄色の御神旗と赤の御神旗

53
落下地点に人馬むぎゅう~

55
赤の御神旗をゲットした猛者さん?(280騎が殺到しているため羊腸の坂に来るまで状況は不明)

57
やっぱり羊腸の坂を駆け上がり(見物は拍手喝采)賞典軍者さんから褒賞をうけとる

花火20発、御神旗40本をかけてまだまだ争奪戦が繰り広げられます。

59
裏手では、出番を終えて休憩ちゅうのお馬たち

まとめ:30℃超え無風の野天
日差し対策&熱中症対策はゆわずもがな、レジャーシート(熱くなる)じゃなくて小さいアウトドア用ラグとか屋外用クッションという手があったな~、と気付いた。じつは作者、もう何度も行っているのに、油断していた足が焦げ焦げ……ほぼ焼き肉になった気分。ちなみに祭場にはペットボトルやかき氷やお土産とかの売店、水道もあります。

事実:毎年負傷者続出
甲冑姿の騎馬武者さんや徒士さんたちの負傷だけでなく、暑さで倒れる見物客とお馬(暑いのはお馬もいっしょ)、お行列に近づきすぎたり羊腸の坂に入り込んで馬に踏まれたり、それが原因で武者さんまで落馬するのが一番さいあくかな。
(馬によるけど)お馬は繊細で耳がよいのでビックリさせない、お行列はぜったいに横切らない、救急車は最優先車両! 迷っちゃダメ。

懸命で清廉で荒々しい神事に礼節と慈しみを。

63
東京にもどったら月がきれいに出ていた

2014年8月 5日 (火)

相馬野馬追祭③

今年も相馬野馬追祭(そうま・のまおいまつり)の本祭りを見物しに、福島県・南相馬市へ行ってきました。

2012年の記事⇒相馬野馬追祭へ行ってきた
2013年の記事⇒相馬野馬追祭へ行ってきた②

お祭りの全容としては7月最終週の3日間開催で、作者はメインの本祭りのみ見物します。
1日目 宵祭り(総大将中村神社より出陣&雲雀ヶ原祭場地で宵乗競馬)
2日目 本祭り(お行列と雲雀ヶ原祭場地での甲冑競馬&神旗争奪戦)
3日目 野馬懸(のまがけ・小高神社境内)

0
アサガオより早起きして日帰りしてきました! (セミはすでにうるさかった。ヤツら、いつ寝ているんだ)

1
福島駅に野馬追のポス……ではなく、福島競馬のポスターだった

福島県にお馬が大集結(?)である。


11:00雲雀ヶ原祭場地観覧席にて(一般自由席1000円)

3 4
ちょうどお行列到着しはじめ☆                  羊腸の坂(ようちょう・ウネウネの急坂)

5 6
一般人は急階段で行き来する                     山頂の本陣あたりには水桶ようい

7 8
まだ観覧席にあまりお客さんがいないのは              沿道でお行列を見物しているから?(すごい人!)

9
相馬太田神社の中ノ郷⇒相馬小高神社の小高郷&標葉郷⇒相馬中村神社の北郷&宇多郷の順にご到着します

12 14
天気予報は午後から雨、だったけどイイ天気だな~         じゃんじゃんご到着☆

強い西風でアナウンスがうまく聞き取れないほどだった。ごーごー(効果音)。

155
お、額に白星のあるお馬ラブリー♡

15 16
お、御神輿いらした! 駆け上がるぞ!                  でも、放駒の疾走により中断!

17 18
改めて、相馬小高神社の御神輿かけ上がります!         そして御神輿守護役のかた!

19 20
白馬に乗った宮司さま                       ! なんてお洒落なヘアスタイル(お馬)

21 22
山頂では御神輿が車庫(?)に収納された            そばに仕えているのは御先乗役のかた            

23 24
は~、今年はお山の緑がほんと鮮やかだわ~                   西のほう雲がモクモクだけど


11:40式典執行

今年は450騎馬と500人くらいの徒士(数失念)との発表、騎馬が21騎も増加! がんばった!

見物層 男女比5:5 本祭り会場しか見ていない感想だけど、外国人観光客の姿はすっかりなりをひそめ、ファミリー層も減少し、おじいちゃんおばあちゃんと団体ツアー客が増えていた(1日目と2日目のお行列沿道と3日目はまたちがった見物層かもしれない)

25 26
相馬流れ山の舞(今年は標葉郷=浪江町・双葉町・大熊町が担当なので浪江町保存会のご婦人たちが舞われた) ジレみたいな装束が風になびいていてかっこよかった

27 28
ぞくぞく甲冑競馬に向かう騎馬のみなさん             足元にはカラーコーン

昨年、一般席カメラマンたちが救急車をうまく避けなかったかんけいで(?)今年は車幅分、区切られてしまいました。じぶんでじぶんの首をしめている。マナーってたいせつ。とおい。人命優先&安全第一。むねん。

29 30
下がったところに一般人がズラッといます          お。陣羽織ってキルティングで出来ているのかー

31 32gif
わ、陣螺からの合図がきた!                       手旗の合図もきた!


12:20甲冑競馬

33 34
発馬所でぐるぐる待機                       まずは陣羽織姿の4頭立て

35 36
ここを通り過ぎて              1200mを全力疾走して       ココ第4コーナーが急カーブ!

37 38
審査員櫓の前がゴール!                        女の子もいます

39 40
で、軍者殿から着馬券をうけとって              羊腸の坂を駆け上がる!(盛り上がるところ!)

41 42
つづいて旗指物を背負った甲冑姿の……あ、落馬! しんぱい! あ、はやい! (見物も大忙しである)

43 44
第4コーナーで後ろを振り返る余裕を見せた彼が1着である

45 46
もののふを振り落とした馬もゴール(もののふさんは上役のもののふさんたちに救助されました)

10頭立てで10回やるのがベースだけど、今年は8回くらいだったかな。

47 48
で、着馬券を受け取ったもののふさんたち              駆け上がるのもはやい!

49 50
急坂&急カーブにもほどがある

51
賞典軍者殿からそれぞれ白い袋を受け取って、急坂をくだってもどります(お馬が急坂をくだるのすごーく嫌がっていた図)


13:40神旗争奪戦

53 54
西風が強すぎるので打ち上げ地点が第3コーナーに変更された       2発2本=4本の御神旗が空から……空から降りてこないな……

強風により滞空時間ながい。

55 56
お、やっと落ちてきた(お馬が殺到するので砂埃舞う)          あ、あぶない

カメラマンが踏まれて、しばし中断。強風あぶねぇ。見物と報道陣におかれましては気をつけていただきたい(死んじゃダメ)。

57 58
はげしさは砂埃で判断していただきたい         こちらも御神旗獲得者は羊腸の坂を駆け上がり、賞典が与えられます

59 60gif
さて、こんどの御神旗はどこへいくかな                御神旗.gifで風の強さが伝わるといいのですが

ごーごー(効果音)。

まとめ;強風によりスケジュール押し
今年は雨も降らず、風が気持ち良く、景色もあざやかでたいそう快適でした。が、強風により段取りはだいぶ押し押し。今年は風の神様がおおぜいで見物にいらしていたのかも。

61
最終的に、騎馬ぜんいん南東部に集結!

2013年8月 7日 (水)

相馬野馬追祭②

今年も7月最終日曜日に福島県・南相馬市の相馬野馬追(本祭り)へ行ってきました。

昨年の記事⇒相馬野馬追祭へ行ってきた

昨年のフラフラ、後半記憶なし。という不甲斐ないキャリアを踏まえ、今年の猛暑対策は万全なり。気合い!

1
朝の福島駅

ここから2時間ちょっとバスの旅。

車移動という手段もあるけど、この日だけで(お祭りは全3日間)10万人超(お行列の沿道に5万8千、雲雀ヶ原祭場地に4万5千人)の見物がはりきって押し寄せるので、道路が大混雑。

9:30 現地ではお行列出発のころ

11:00 すでに続々とお行列到着ちゅうの雲雀ヶ原祭場地に作者も到着

3 4
今年初の野馬追おうまファースト・コンタクトである         うっひょー♪(心の声)

祭場地内の道は、人馬車が一緒くたに通るのではしゃいだり、騒いだりするとキケン。
お馬は400~500kgの巨体だし(ばんえい競馬のお馬っぽい超巨体もいらした)、草食動物の中でも特に音に敏感。繊細。びっくりしたお馬の下敷きになったら人死にます。あとボロをうっかり踏むと滑る。つつしみましょう。つつしみました。

5 6
観覧券は大人\1000                 ここでもうかうかしてお馬にぶつかったりしないように注意

7 8
前日(朝も)の雨によりぬかるみ多数             午前ちゅうはまだ見物もすくなめ チャンスや!

見ての通り、天気が悪かったので万全の暑さ対策は出番なし。
人間はたいへん凌ぎやすい気候でした。30℃弱くらいだろうか。
ただ、ぬかるみの足元と高湿度の曇天だと、音が響くからお馬ご機嫌ナナメかも。

9gif
小高神社の徒士の子だ! ひゃっほー♪(心の声)

10
一緒に羊腸の坂=ウネウネの急坂をのぼってみた(作者は武者じゃないので柵外の階段を)

12
山頂では、すでにご到着の太田神社さまが小高神社さまと中村神社さまを心待ちのご様子

13 14
すてきに立派な松の樹のあいだから                    お行列と街を望む

15
本陣山から西を眺めたところ 

祭場の南側(写真左手の緑色のあたり)に集っているのは太田神社の中ノ郷、小高神社の小高郷&標葉郷の騎馬。
これから北側(写真右手の陣)に来る予定が、中村神社の北郷&宇多郷。

16
ぞくぞくご到着ちゅう

もののふ「標葉(しねは)郷、○○であります! ただいまっ! 標葉郷、○○騎、雲雀ヶ原本陣山ご到着の旨っ! お伝え申し上げますっっ! 以上っっっ!」 (絶叫)
お~。見物拍手。
アナウンス「ごくろうさまでございます。小高郷につづきまして、標葉郷の騎馬隊、先陣を参りましたのは、標葉郷・先頭軍者○○であります」
もののふ「○○であります! ただいまっ! 標葉郷、郷大将○○殿! 本陣雲雀ヶ原、○○られますっ! 以上っ!」(絶叫)
お~。見物拍手。
アナウンス「紅白の幌を手に威風堂々の進軍は、標葉郷・郷大将○○であります」

作者の一番好きな名乗り(?)であります!! この絶叫がかっこいい。すてき。スラスラと澱みないアナウンスもすてき。だいすき。きゃ~♡ もうお行列到着とこの絶叫だけで帰ってもいいくらいだ。まだ帰んないけど。たのしいから。

17
小高神社さま、キター!

18
それをアナウンスする放送席と機材

19 20
お行列通過ちゅうに羊腸の坂のふもとを横切ろうとして、大人がたくさん本気で怒られていた。おちつけ。


23
ペットボトル\150 かき氷\200 など良心価格

シンガリの中村神社さまは担ぎ手(白装束)の若い子たちが、掛け声とともに御神輿を担いだままヤーッと羊腸の坂を駆け上がり、見物はたいそう盛り上がった。

11:30 陣螺を合図に式典執行

25_2
お祝詞とともに「/その成果を遺憾なく! 披露いたします! 観光客のみなさま方には、この震災からの復興に! 今後ともご尽力いただきますよう、おねがいを申し上げます!」

民謡・相馬流れ山(たぶん)を手拍子とともにみんなで謡う。ハァ~ア~ア~という独特の抑揚で耳慣れない身では歌詞が聞き取れなかった。でもチケットに書いてあった。

相馬流れ山 習いたか御座れ 五月中の申 アノサお野馬追
籠手をかざして 本陣山みれば 旗や纏や 鳥毛の槍も春霞
起きてたもれや 乗手も駒も なるぞ法螺貝陣太鼓

今年は429騎馬とおよそ500人の徒士、合わせて千人くらいの参加

お客層:昨年と比べ増加したらしい。内容としては外国人観光客らしき人が減り、年配の方々が増えた印象がある。ちびっこは昨年同様。
27 28
左から役職「総大将付・御使番」「副大将」「副大将付」  左から「侍大将」「副大将付軍者」のみなさん

29 30
左が「勘定奉行」 右が「軍者」    百足の旗が猛々しいこちらの方は「軍師」ちなみに兜には龍……! わお。

31
小学生による舞がはじまる

33 34
そのあいだに白鉢巻の甲冑競馬参加騎馬たちがぞくぞくと発馬所へ集合する

36
ぐるぐる

37 38
はっ! 腰に般若! なんてかっこいい……はっ! 法螺貝を持ったちびっこ! なんてラブリー!

41
主を振り落としたちょうご機嫌ナナメ馬と 落馬した少年(あるいは青年)

そんなこんなでワクワクしていたら、発馬前に振り落とされた(叩き落とされた)少年がいた。だいじょぶかなー、とおもって見守っていたら

おじいちゃん①「落馬したぁ~、担架かぁ~? ○○の息子だぁ~」(尻上りの福島弁)
おじいちゃん②「んやぁ、○○も息子もバカだから、しかたねぇ~」(尻上りの福島弁)

うお。地元のおじいちゃんたち、辛辣だ。落馬するとバカって言われちゃうのかぁ~とおもって福島出身者にメールしたところ、それ意味ちがう。と指摘された。

「それは、頭が悪いという意味ではなく、馬バカだから担架持ってきたところで、甲冑競馬への参加をあきらめるわけがない。止めてもムダだ。心配しても、しかたない」の略だ、とのこと。

役者バカ、学者バカ、野球バカってよく聞くけど、馬バカ! なんと!
音楽家、芸術家、建築家ではなく、馬家! おれの辞書になかった。
たぶん負傷していたけど少年(あるいは青年)は再びお馬にまたがり輪の中へ戻って行った。野馬追の精神、強烈である。

12:00 甲冑競馬開始 3頭立て~10頭立てで10回くらいやる

45
ピンクが発馬の合図をする櫓 白が陣螺を吹く螺役の櫓

49 50
走り始めると、                            泥がすごい高さまでハネる!

参加者は若者が多いようで、また女の子の場合もある。

51 52

53_2

54

55 56

57gif
息を呑むはやさ

59 60
上位の猛者さんたち  羊腸の坂をのぼり    紙袋と祝福をうける (見物拍手喝采) わっしょい!

61 63
途中、お馬が単独で疾走したり(止めるのたいへん)  来年はこんな笠持ってこよう、と思ったり

足場が悪かったせいか、落馬が多かった気がする。心配だ(人もお馬も)。

13:00 開始予定の神旗争奪戦に向けて休憩&準備

65 66
報道陣がごちゃー                            見物席もごちゃー

雲が切れて、日が刺す(刺す!)につれて熱中症で運ばれるひとや迷子が増える。
救急車(お馬がいるのでサイレンなし)が出ようとして、一般席のカメラマンが邪魔になり軍師殿にマイクで本気で怒られていた。おちつけ。ちゃんと避けてっ。

13:20 そんなこんなで始まった神旗争奪戦

67 68
打ち上げられた花火の中に ご神旗2本ずつが入っている 4本ワンセット10回くらいやる

69 70
神旗を争奪!

71 72
鞭の先でからめとったら全速力で羊腸の坂をのぼるのだ! 大盛り上がり!

74
見物席の夢中っぷり

75 76
全速力!

14:00時間切れ 当日ちゅうに地元へ帰らねばならないので名残惜しいが退却

まとめ:お行列到着がだいすきだ。ほんとはお祭り3日目の野馬懸(のまかけ。神馬=裸馬を素手で捕らえる、という古式のままの神事)も観たかった。
そもそも、なんのためのお祭りかといえば、とくに見物のためなんかではなく、奉納である。これらがぜんぶ奉納されるということは、神仏(千年前はじまりなら神仏混交だろう)もヤンヤとお喜びにちがいない。全力っていいよね。



帰りにバスで通った南相馬の海岸地区。

77

78

夏草が生い茂り、スズメが遊び、カラスが集い、それを上空から冷静に見下ろす猛禽。
まるで、此処にはいままで一度も人間が暮らしていたことなんてありませんよ、みたいな顔をしていた。2年4ヶ月前までちょう住んでいたはずなのに。

運転手さん「この地区は住宅街だったんですが、全滅でした」(尻上りの福島弁)

途中、道路には点々と除染のあとの放射性廃棄物か焼却灰を詰めた土嚢が、仮置きされていた。

原発事故の影響により福島県内のほかの地域より1年以上遅れて活動がはじまった南相馬市ボランティア活動センターでは、今現在ぜっさんボランティア募集ちゅうです。


2012年8月 3日 (金)

相馬野馬追祭

7月最終日曜日に福島県・南相馬市の相馬野馬追祭(本祭り)へ行ってきました。

1 2
あひる口の子に乗せてもらいました                  福島駅に到着

福島駅からさらにシャトルバスに乗っておよそ2時間、計4時間の行程です。カンタンに言うと日本地図を新幹線で上に行って、バスで右に行く。
JR常磐線がちぎれていなければ、東京・上野駅から南相馬市・原ノ町駅まで1本で行けたのだが。ゆるやかな曲線を描いて上へ行く。
野馬追執行委員会からは直近の放射線量のお知らせも出された。

3 4
おしりが野馬追柄になっている!                  「いってらっしゃい!」幕だ!

でも、バスはバスで寝られていいよね。常磐線の特急あんま速くないし。
朝早かったので眠いでござる。

5
交通標識カッコイイな!

道路がだんだん混雑してきて目覚めた。お祭りへ向かう車だろうか。水戸ナンバーとかいわきナンバーとか宮城ナンバーとか。
「本陣三丁目」バス停とか馬運車とすれちがったりしながら、徐々にテンションをあげてゆく。道端にかき氷屋もいた。お祭りだ!

雲雀ヶ原祭場地についた

7 8
お馬さんだ! 武士(もののふ)だ!             足場組む奴で仮の厩舎をつくるのね

会場である雲雀ヶ原への道すがらに、もうお馬さんがいっぱい! 武者(もののふ)もいっぱい! が、休んでいた。ここは裏手か。すでにお行列も佳境なころに着いたので。
お馬と武者(もののふ)と一般人と車(入れるのは関係車両のみ)がいっぺんにいる光景。
交通整理とかやんなくていいのかな、とおもったけどお馬だしな(気付かなかっただけかも)。とりあえず、テンションちょうあがる。

ほんじつの本祭りスケジュール
09:30お行列スタート
休憩
12:00甲冑競馬
13:00神旗争奪戦

9 10
このお山の上に本陣がある                    雲雀ヶ原の名にふさわしい平っぷり                   

お山は段々になっていてみんなそこに座って見守る。シート、おざぶ、イス必須。

お行列

11 12
なにやら砂埃が……                            えーっと、大将だったかな(大将にもいろいろある)

各組が到着するたびに「軍師殿に申し上げます! ただいま! ○○郷○○○○(お名前)! 二十騎! 到着いたしました! ○○であります!」
という参戦への名乗りをあげる。またマイクでも○○郷とか○○大将とかべつでアナウンスもしている。役がきっちり決まっているらしい。が、覚えきれず。
この名乗りは、古代~戦国時代(幅が広すぎる)の戦場における召集にそっくりだ! (見たことないけど)
そのシャウトはいにしえのロックン・ロールなのだ! (テンションが大変あがっております)

13 14
大名行列みたいなのがいらっしった!            手前は一般のカメラ持ちさんたち(数はこんなもんじゃない)

たしかに徒士の方もふくめ装束がやばい! (若者ことばを使ってしまった)
こんなに大勢でこんなにちゃんとお衣裳を着てくださる機会なんてない! 小物もめんどくさそう! チャンスや! (テンションがすこぶるあがっております)

15 16
は! 中村神社さまキター!                     よく考えると、旗指物に帯刀ってえらいことだ

ドンドンドロドロ、という脳内BGMがきこえる(実際はお馬のいななきです)。
このお衣裳を揃えるだけでも、ちょう大変であることが想像される。すごいな相馬藩。これでお馬がわらじを履いていたら完璧に戦国タイムスリップだ(そこは蹄鉄だった)。

17 18
あらかじめ救急車がいっぱいスタンバイ               祝詞。今年はぜんぶで404騎あつまったそうだ

休憩

19
野外でいただくお弁当は間違いない

甲冑競馬

21 22
今度は雲雀ヶ原の外周を使います                    1位2位の方が軍師から褒美に? 券を受け取り「羊腸の坂」を駆けのぼる(手前の方は口にくわえている)

兜を白鉢巻に着替えて、背中に旗指物をさしたまま走るのだが(今年は5頭~10頭ずつで10回くらい)。外周は1000mあるらしい。
びっくりしたー。はやっ! 予想を大幅に上回ってはやい! 本気だ。
ちょうかっこいいやんけ。
と思っていたら、時々落馬したり裸馬をとめたりしていた。だいじょうぶなのか。

そしてスタートが「息合い」。判定は「審判」。という大相撲とおんなじルールだった。
息合いが合わないと、やり直しになる場合もある。戦国ルールだ。

23 24
羊腸の坂を本陣に向かって右に左に駆け上ってゆく                 いつのまにか見物人が増殖

すれ違いざまに何回か小耳にはさんだのは「孫にせがまれて連れてきたのよ~」というご年配者どうしの会話。
そうか、お孫ちゃん世代はこういうお祭り好きなんだ。いい子だ。

神旗争奪戦

25 26
報道陣も増殖                                  花火を打ち上げる担当の方

法螺が鳴らされ(陣螺というようだ)いよいよクライマックスの神旗争奪戦がはじまる。太陽が残酷にまぶしい。

27 28
打ち上げられたのは1発につき2枚の神旗                 で、みんな落下地点へ駆ける!

29 30
鞭の先でからめとったら、いざ坂を駆け上がる!           2発ずつ10回くらいやる

だれかが鞭で空中キャッチできたら、問題ないが地面に落ちると揉める。
馬を下りて取って欲しくないらしい。むずかしい。

31 32
上方が黄色の旗、下方が青色の旗                   で、見事とった武者(もののふ)たち

みなさん、背中におなまえの書(手書き)をはためかせている。
便宜上つけているのか、戦国の世にもつけていたのか、あいにく知識がないのだが
それも含めて、うっとり。

33 34
旗指物は長いし空気抵抗もあるし重くないのだろうか      御旗をとった武士(もののふ)は白い袋をもらえる。中身は不明。

猛々しい奉納だった。

まとめ;おれ、けっこうあぶなかった
この日の相馬の天気は快晴。午前中の段階で30℃超えの無風。
もう一度言おう。無風。
長年のもやし生活者には過酷すぎる環境でした。しかも日傘差さすと後ろの人に怒られる。うむむ。
後半、写真を撮った記憶がありません。写真あるけど。モーロ―、というか、日陰へ移動すればいいのに、移動するだけの判断力も体力もすでになかった(けっこうあぶなかった)。
来年はチャドリを着用して万全の態勢で見物したいとおもった次第であります!

Cocolog_oekaki_2012_08_03_16_00
チャドリ。こういうの。アフガニスタン女性が外出時に着る全身ベール。


35
そしてまた馬にまたがって家路へむかう。ちょうかっこよかったよ!

無料ブログはココログ